ここから本文エリア

asahi.com認定 高校野球マスター養成講座

第5回甲子園のベンチは一塁側三塁側をどうやって決める?
(2007年7月10日)

講師:森岡浩

学習のポイント

高校野球チームのサイクル、甲子園でのベンチ入りの決まりを知る。

高校野球の公式大会には、夏の地方大会や春夏の甲子園の他にも、春と秋に県大会や地区大会が行われている。そこで問題。

練習問題
各地で行われる秋季大会の参加資格は?
  1. a. 野球部員であれば特に制限はない
  2. b. 夏の大会の登録メンバーと同じ
  3. c. 1年生と2年生のみ
  4. d. 新人戦なので夏の大会に出場していなかった選手のみ
解答&解説

 高校野球のチームは普通、夏の大会に敗れた時点で解散する。今年も地方大会が始まっている沖縄や北海道などでは、すでに解散したチームもある。8月になってもチームとして続いているのは、甲子園に参加するわずかに49代表のみ。その他の学校は新チームを結成して、新主将のもと、早ければ8月には予選が始まる秋季大会を目指し、練習にはげんでいるのだ。

 秋季大会の位置づけは新人戦に近い(秋季大会の前に、別途新人戦を行う地区もある)。参加できるのは1年生と2年生のみで、いくら野球部に所属していようとも、3年生は出場できない。つまり、高校野球のシーズンは夏の大会に敗退した翌日に始まり、次の年の夏の大会で敗れた日に終わるのだ。敗れることなく勝ったままでシーズンを終了できるのは、全国制覇した1チームのみということになる。

 一方、秋に行われる国体の出場資格は夏の大会と同じで、3年生も参加できる。しかし、チームとしてはすでに新チームで動いているため、雰囲気的には同窓会に近い。メンバー的にも、ベストメンバーとは限らず、夏の大会では控えだった選手をメインに出場させる学校もある。

 ところで、秋季大会を選抜の予選と思っている人も多いが、実は予選ではなく、あくまで参考資料の1つ。各地区大会の優勝校は特別な事情がない限り選ばれるが、それ以外は総合的に判断されて出場校が選抜される。唯一の例外が希望枠で、これだけは各地区の補欠校の中から、守備を重視して秋季大会の成績から機械的に選考されている。

 ということで、正解はc.の1年生と2年生のみ。  なお、春季大会は甲子園には直接つながらない大会で、運営方法は地区によってまちまち。九州のように、選抜出場校は県予選抜きで無条件で地区大会に進むところもあれば、なんのアドバンテージもなく、予選の1回戦から戦う地域もある。

実力テストに挑戦!
合格者には「高校野球マスター」認定証を授与!申込へ
練習問題
甲子園のベンチは一塁側三塁側をどうやって決める?
  1. a. 組み合わせ抽選の時に自動的に決まる
  2. b. 前日に大会本部から指示がある
  3. c. 当日、両チームで抽選をする
  4. d. より北の県の代表校が一塁側と決まっている
解答&解説

 プロ野球には必ずホームチームとビジターがあり、それぞれ入るベンチが決まっている。日本のプロ野球ではホームチームは一塁側ということが多く、たとえば甲子園球場では阪神は必ず一塁側のベンチに入る。しかし、ホームチーム=一塁側という決まりがあるわけではなく、大リーグでは一塁側をホームとするのが18球団、三塁側を使用するチームが12球団とわかれている。日本でも、日本ハムは札幌ドームへの本拠移転を機に、ホームを三塁側に変更した。


ボードには確かに一塁側・三塁側の表記が

 ではホームチームのない高校野球ではどうしているだろうか。実は、組み合わせ抽選の際にあらかじめ決められているのだ。抽選のボードには、何日の何試合目でどの高校と対戦する、というだけでなく、入るベンチも同時に記載されている(主催者の判断で変更されることもある)。

 ちなみに、先攻後攻は、試合前にじゃんけんで決めている。勝てば必ず先攻をとるチームもあれば、いつも後攻め、という学校もあり、考え方はさまざま。チームの事情や状態を考えて、あらかじめ監督が指示を出しておくことが多い。この段階からすでに監督同士の戦いが始まっているのだ。

ということで、正解はa.の抽選の時に自動的に決まる、である。

《註》
※本講座では、「全国高校野球選手権大会」を「夏の大会」、「選抜高校野球大会」は「春の大会」「選抜」と表記
※特に断りがない限り、“甲子園”とは他の球場で行われた試合も含め、春夏の全国大会すべてを含む

このページのトップに戻る