ここから本文エリア

asahi.com認定 高校野球マスター養成講座

第3回これまでの甲子園出場校のうち、最南端の学校は?
(2007年6月26日)

講師:森岡浩

学習のポイント

参加校と地域について学ぶ。地図を活用しよう。

甲子園には北海道から沖縄まで実に多くの学校が出場する。その出場校数は第1回大会から数えると、延べ900校以上にもなる。他の競技では1つの学校が10年連続して全国大会に出場することも珍しくないが、高校野球では同一校の4年連続出場ですら珍しい。そこで問題。

練習問題
今までに甲子園に出場した学校のうち、最南端に位置する学校はどれ?
  1. a. 沖縄水産
  2. b. 沖縄尚学高
  3. c. 八重山商工
  4. d. どれでもない
解答&解説

 昨年の夏、日本最南端の学校である八重山商工が、春夏連続して甲子園に出場して話題になった。日本最南端である以上、当然甲子園出場校の中でも最南端と思いきや、実はそうでもない。というのは、戦前には台湾からも代表が参加していたからだ。

 台湾代表として参加したことがあるのは、台北一中・台北商・台北商・嘉義中・嘉義農林の5校。このうち、嘉義農林は1931(昭和6)年夏に準優勝するなど、強豪校として知られていた。

 位置的にはどうかというと、台北は台湾最北部にあるが、嘉義は南部寄りの都市で、あきらかに嘉義の2校の方が八重山商工より南にある。

 ちなみに最北の出場校は、今のところ北北海道の網走南ケ丘高(1967年夏初出場)。戦前に出場していた満州や朝鮮半島の学校よりも北にある。ただし、近年、同じ網走支庁で、微妙に北に位置する遠軽高が力をつけてきており、最北の地を奪うかもしれない。

 従って、この問題は、d.のどれでもない、が正しい。

実力テストに挑戦!
合格者には「高校野球マスター」認定証を授与!申込へ
練習問題
学校名には難しいものも多い。次の甲子園出場校のうち読み方が間違っているのはどれ?
  1. a. 知内(北海道)・・・しりうち
  2. b. 国立(東京都)・・・くにたち
  3. c. 明星(大阪府)・・・めいせい
  4. d. 関西(岡山県)・・・かんさい
解答&解説

 高校の名前は本来地名を冠しているものが多い。しかし、最近は統合や学科の改編などで、やたらと「国際」や「総合」、或いは「〜館」をつける学校が増えた。また、校名に「翔」「清」の字を入れるなど、イメージ先行の学校も多い。このあたりは、赤ちゃんの名づけにも似ているようだ。

 さて、設問にあげた学校のうち、知内と国立は地名。知内は北海道南部の地名で「しりうち」と読む。知内高は町立高校初の甲子園出場(1993年春)ということで話題になった。

 国立高は東京の都立高校。今では、城東高(江東区)や雪谷高(大田区)など都立の強豪も珍しくないが、かつての都立は学区制が厳しいため、選手の集中する特定の私立校には歯が立たず、都立高校の甲子園出場は考えられなかった。そうした中で、西東京代表として初めて甲子園の土を踏んだ都立高校が国立(くにたち)高校だった(1980年夏)。ちなみに、国立という地名は、国分寺と立川の中間にあたることから、両方から1字ずつ取ってできたもの。

 明星高は大阪の私立校。1963(昭和38)年夏には全国制覇したこともある強豪だったが、近年は進学校として有名。校名の読み方は「めいせい」。ちなみに、東京の私立明星学園高(甲子園未出場)は「みょうじょう」と読む。

 関西高は高校野球ファンにはおなじみだが、一般には「かんさい」高と読んで、大阪か神戸にあると思っている人が多い。正しくは「かんぜい」と読んで、岡山県にある。

 読み方ではなく漢字を間違えやすいのが、大リーガー松井秀喜の母校、星稜高。ネットで検索すると、個人のホームページで星陵高と書いてあるものが実に多い。

 従って、この問題の正解は、d.の関西(かんさい)である。

《註》
※本講座では、「全国高校野球選手権大会」を「夏の大会」、「選抜高校野球大会」は「春の大会」「選抜」と表記
※特に断りがない限り、“甲子園”とは他の球場で行われた試合も含め、春夏の全国大会すべてを含む

このページのトップに戻る