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素振りの鬼 狙うは長打 中川淳平(茨城・水戸商 新3年)

2008年03月13日

 午後7時、校舎の通路に、素振りの音が響く。グリップを高く掲げ、バットを寝かせる独特の構え。「等身大のガラスは通路にしかない」。ほかの部員が帰っても、納得いくまで振り続ける。

写真中川淳平(茨城・水戸商 新3年)

 まだ、打撃フォームに納得がいかない。

 昨夏の茨城大会では、体が開くくせを修正し、2本塁打。長距離バッターへの成長は、本人も周囲も「意外だった」という。秋の公式戦は打率が5割を超え、準決勝の横浜戦では本塁打も放った。「でも、全試合を通じ、外角球についていけなかった」と反省する。

 水戸商は長打力がある打者が少ない。183センチの長身と筋力トレーニングで鍛えたパワーに、周囲の期待がかかる。本人も「選抜大会では、絶対に本塁打を打ちたい」と長打にこだわる。

 グラウンドの外では、「勉強」と戦っている。野球部には「クラスでワースト5番以下」になると、練習に参加できないというルールがある。「大きな声では言えないけど、これまで1度、苦い経験が……。テストも野球くらい集中できたらいいのに」と笑った。

     ◇

 なかがわ・じゅんぺい 水戸市生まれ。小学3年で野球を始め、中学までは捕手。高校から右翼手に。秋の公式戦では打率5割2分9厘、1本塁打、14打点。村田(横浜)にあこがれている。183センチ、85キロ。右投げ右打ち。



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