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粗削り 「未完の大器」 酒井嵩裕(静岡・常葉菊川 新3年)

2008年03月07日

 「4番なのは、たまたま。自分の役割は後ろにつなぐこと」と話す。優しい目と、物静かな口調に、圧倒的な長打力を誇る前回優勝校の4番打者という印象はない。「野球を離れると、気配りが出来る普通の好青年」とは森下監督の評だ。

写真酒井嵩裕(静岡・常葉菊川 新3年)

 運動能力の高さはチームの誰もが認める。右打者ながら、右方向へ強い打球を打てるのが特長。東海大会決勝の中京大中京戦でも、決勝の本塁打を右翼席に運んだ。変化球に逆らわず合わせるバットコントロールや、足の速さも併せ持つ。

 「打撃も守備も、まだ粗い」と本人は言う。森下監督から厳しい指導を受けることもしばしばだが、それも「未完の大器ゆえ」と監督。

 昨春も6番打者として優勝を経験した。夏の甲子園では準決勝の広陵戦で3安打の活躍を見せたが、3―4と惜敗し、悔し涙を流した。「どんなに活躍しても、勝たなければ意味はないんです」

 「最後の年。仲間と、できるだけ長く練習したい」と2月から寮に入った。「1戦1戦が大事だけど、目標は選抜優勝。そして春夏連覇です」

     ◇

 さかい・たかひろ 静岡県掛川市生まれ。小3の時に地元の大坂野球少年団で野球を始める。昨秋の公式戦は打率3割8分1厘、2本塁打、11打点。好きな選手はサブロー(ロ)。178センチ、76キロ。右投げ右打ち。遊撃手。



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