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ここから本文エリア 劇的8回喜び満開 智弁和歌山、執念結実2008年03月26日 静まりかえっていた阪神甲子園球場の三塁側アルプススタンドに、大歓声と笑顔が戻った。終盤にリードを奪われたが、やっぱり大逆転。劇的な勝利に、生徒ら約1100人で描いた「C」の人文字も大きく揺れた。
試合開始前。吹奏楽部は準備に大忙し。部長の森下友絵さん(16)は「迫力のある演奏をしたい。選手たちに応援の気持ちが届けばいいな」。姉妹校の智弁学園(奈良)の部員たち約30人も応援に駆けつけた。 1回表。1死一、三塁のチャンス。注目の4番・坂口真規選手が打席に立った。「かっせ、かっせ、智弁!」。スタンドの声援もひときわ大きくなる。坂口選手の安打で先制。クラスメートの岩橋沙織さん(17)は「練習をすごくがんばっているみたいなので、すごくうれしい」。 7回裏。好投の岡田俊哉投手が本塁打を浴びた。「えー」。2死一、二塁のピンチに三塁打。逆転されると「うそやっ」。スタンドが騒然となる。1年の中村仁美さん(16)は「まだ大丈夫。とにかくがんばれ」と声を張り上げた。 総立ちのアルプススタンド。救援した林孝至投手への応援が続く。「ファイト、ファイト孝至!」。メガホンを握りしめて祈る生徒も。三振に打ち取り、ピンチを切り抜ける。林投手の母・真佐子さん(41)は「何とか抑えてくれましたね」と安心した様子。 8回表。1死満塁。打席は林投手。スタンドの応援も一気に盛り上がる。「かっとばせー孝至!」。二塁打を放ち逆転。「やったあ」「すごい」。生徒たちはメガホンをたたいたり、周りの生徒と抱き合ったりして大喜び。卒業したばかりの南安依里さん(18)は元チアリーダー。「すごく練習しているから大丈夫だと思っていた」 9回表。2点を追加。高橋義人選手が所属していた上名手少年野球クラブの子どもたちも、身を乗り出して声援を送った。川口拓哉君(11)は「こんなすごい試合したいな」。 試合終了。開会式でプラカードを持って先導した生徒会長の竹原貴之さんは、「今回、グラウンドに立って甲子園のすごさを実感した分、選手たちは本当にすごいと思った。新しい甲子園で、最初の優勝をねらって」とエールを送った。 |