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ここから本文エリア 「野球選手、尊敬しているんです」萩原聖人さん2007年08月19日 一度は来たかった甲子園。きょうは今治西を見たかった。偶然なんだけれど、エースの熊代君の名前が「聖人」と書いて「まさと」と読む。僕とまったく一緒なんです。自分と同じ名前の人に会うのは、初めて。親近感がわきますよね。昨日は、今夏の甲子園に出場した選手のドキュメンタリー番組のナレーションの仕事をした。高校野球に縁があるんです。
野球は子供のころから好きだった。それでも、少年野球とか部活動でやったわけではない。土日がつぶれるのがイヤだったのもあるし、自分に自信がなかったのかもしれない。見るだけだった野球を、自分でするようになったのは、芸能界に入り、野球の映画に出演して楽しさを知ったから。 90年、ろう学校の野球部を舞台にした映画「遥(はる)かなる甲子園」で、高校球児の役をやった。沖縄で合宿生活を送り、役作りのために野球の練習をした。いきなり、硬式ボールが歯に当たって痛い思いもしたし、怖くてたまらなかった。僕は外野手で、ダイビングキャッチの練習をひたすらやった。あと一歩が、届かないんですよね。 それから、自分で草野球チームを作った。ポジションは投手。曲がらないカーブと、切れないスライダー、落ちないチェンジアップが持ち球。だから、野球選手であれば、高校生だろうが、中学野球の子だろうが、尊敬しているんです。 期待通りの投手戦。熊代君は、調子が悪いのかな。何かを背負っている感じがする。ちゃんとしなきゃ、とピンチの時でもかなり強気に振る舞っている。対照的に、文星の佐藤君はマウンドで楽に立っている。見ていてそういう雰囲気がする。 スポーツドキュメンタリーのナレーターをすることがある。感じるのは、スポーツ選手の旬の短さ。僕らの仕事は、死ぬまで出来る。時代に自分をあわせていけば、いつも旬でいられる。もちろん、マウンドでガンガン三振を取るような主役もいいけれど、僕は、どこでも守れるようになりたいという思いが強い。 僕のチームにも、元甲子園球児がいた。彼らは微妙なんです。「こんなレベルか」と思ってやる子もいれば、「こんなに自由でいいのか」と思う子もいる。好きなように打って守るのが、草野球のだいご味。勝ち負けだけではなく、真剣に、野球を楽しんでほしい。 9回、熊代君の一発が出た。すごいね。内容では佐藤君の方が圧倒的によかったと思うのに、これが野球の面白いところ。 ここで競技としての野球を終える子もいれば、大学や社会人、プロへと続く子もいる。でも、野球でつながっていれば、いつか、どこかで対戦することがあるかもしれない。そしたら、その選手に、僕の球を投げてみたい。そんな夢を見る。 |