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歓声拍手「次は夏」 智弁和歌山の応援席

2008年04月03日

 また夏にここへ連れてきて――。生徒らで埋め尽くされた智弁和歌山・三塁側アルプススタンドでは、最後まで赤いメガホンが揺れた。準々決勝の東洋大姫路戦の試合が終わり、一瞬ため息が漏れたが、熱戦を繰り広げてきた選手たちをたたえ、惜しみない歓声と拍手が、いつまでも続いていた。

写真智弁和歌山の勝利を信じ声を張り上げて応援する生徒たち=阪神甲子園球場

 試合前。応援団長の岩崎勇治さん(17)は1100人の生徒たちをまとめ上げる。「頂点に立ってほしい。必死にがんばっている選手たちのためにも、僕たちも必死に応援します」

 3回裏。アルプススタンドには、高嶋仁監督の孫・怜菜さん(7)と奨哉ちゃん(4)が、「C」の文字が入った帽子とユニホーム姿で応援。背番号「1」の怜菜さんは「みんな、がんばれ」、「18」の奨哉ちゃんは「優勝してメダルもらってな」。

 先制された。さらに2死満塁。だが、岡田俊哉投手が中飛に打ち取った。「いいぞ」。3年、萩野里美さん(17)は「先制点を取られたけど、これからどんどん打って勝って」。

 8回表。無得点のまま。応援に駆けつけた智弁学園(奈良)の吹奏楽部の槻木茉美さん(15)は「得点のチャンスを阻まれていますね……。ほんまに勝ってほしい」と演奏に力を込める。

 8回裏。1死二、三塁のピンチ。好投を続ける岡田投手へのエールが響く。「ファイト、俊哉」。しかし、スクイズで1点を失う。「あー」「えー」。スタンドが一瞬、騒然となるが、すぐに「がんばれー」。7番打者を三振に仕留め、最後の攻撃へ。岩崎麻未さん(17)は「絶対勝ってくれます」と祈る。

 9回表。「いくぞ」。声をからした応援団のかけ声で応援が始まった。1死走者なし。高橋義人選手の放った打球がアルプス席の前で弾んで安打に。「きゃー」。生徒たちは抱き合ったり、メガホンを突き上げたりして大喜び。「まだ終わってへん」。2死一塁。代打の喜多健志郎選手のバットが空を切った。「あー」。目を真っ赤にした生徒も。

 試合終了。「また夏、楽しみにしているからな」。アルプススタンド前に整列した選手たちに拍手が送られた。森本祥太選手の兄・喬也さん(20)は「全試合感動する試合ばかりだった。また夏、来させてほしい」とあたたかいまなざしを送っていた。


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