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ここから本文エリア 光る捕手の目2008年04月02日 長い付き合いだ。かれこれ11年になる。聖望学園の原茂は、エース大塚と小学1年からバッテリーを組んでいる。表情を見ただけで、心理状態が分かるほどだ。 試合前のブルペン。「スライダーがよくない」。1回、フォークボールが落ちない。二つの変化球を見限り、切れがある直球とカットボール主体の配球に切り替えた。 捨てる勇気と、平安打線の外角狙いを見抜いて内角攻めで裏をかいた眼力。カットボールを要求した時は本塁ベースの真ん中に大きく構えて、「ワンバウンドでも止めてやる」と大塚の気持ちを楽にする優しさものぞかせた。 天理の鈴木は3回戦で重盗を仕掛けられた際、二塁走者のスタートの良さを瞬時に見抜き、二塁に投げて一塁走者をアウトにした。その視界の広さがベスト8進出の原動力となっている。終盤戦、守備陣を見渡す扇の要の重要性が増す。好投手の陰に好捕手あり。(井上明) |