|
ここから本文エリア 4000人勝利に沸く 平安スタンド2008年03月31日 三塁側の平安スタンド。小雨が降るなか、生徒や選手の父母、卒業生らが次々と駆けつけた。応援団は引き分けた28日の1・5倍となる約4000人に膨れ上がった。
午前8時半の試合開始に合わせ、生徒約600人は下京区の同校を7時前に出発。球場では、うち約210人が黄色の帽子をかぶり、伝統の「H」の人文字を作った。 スタンドの野球部員約50人の手首には、大会前に藤井和乗部長から贈られた数珠がある。応援団長の3年中田史弥君(17)は「勝利への願いが込められた数珠です。今回こそは絶対に勝ちたい」。 吹奏楽部も今大会のため、応援で使う曲を10曲から13曲に増やして演奏した。作曲した顧問の林晃教諭(41)は「平安の名前で臨む最後の甲子園。いい演奏を見せたい」と力を込めた。 試合は4回、遊撃手の河野圭太君が適時打を放って先制。ボールが中前に抜けると、母千恵さん(47)は「圭ちゃん」と叫んで跳び上がった。「普段は甘えん坊だけど、明るくてかっこいい息子。めちゃくちゃうれしい」 6回の2死一、二塁のピンチも、川口亮君の力投で無失点。平安が準優勝した97年夏の甲子園でエースだった川口知哉さん(28)は「変化球の切れがいいから大丈夫だと思っていた」と、後輩の力投を頼もしげに見つめた。 1点リードのまま迎えた9回の守備。立ち上がって見守る生徒らから口々に「頑張れ」と声援が飛ぶ。勝利が決まると、スタンドは拍手に包まれた。今春卒業したチアダンス部の元キャプテン皆川沙紀子さん(18)は「守りきってくれて感動しました」と声を弾ませた。 |