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ここから本文エリア 「ひと冬で大きく変身」明徳トレーニングコーチ西内氏2008年03月29日 10回裏、快音が響いて打球が右翼線へ落ちると、三塁側アルプス席では、野球部のトレーニングコーチ西内伸夫さん(64)が、席から立ち上がって両拳をつきあげた。「なかなかチャンスが実らなかったけど、みな動けてる」と満面の笑みだ。
陸上競技の指導者だった。女子三段跳びの元日本記録保持者で長女の誠子さん(35)をはじめ、県内で全国級の選手を何人も育ててきた。馬淵監督の求めに応じて11年前から、主に冬季の体力強化を担当している。 練習内容は単純ではない。自分の特長を生かした体の使い方を知り、筋力をどう技術に結びつけるか――。正確な動作やタイミングを意識しながら、反応速度や動き出し方、重心移動などを磨く。「20メートルダッシュなら高校生では差はでない」。40年以上の指導経験を基に作り上げた独自のトレーニング理論は、「OBになっても必ず参加する」と話す南野投手をはじめ、選手からも絶大な信頼を得ている。 「みんな夢がある。夢に向かって、いかに自分の力を出すか」。その力を引き出してやるのが「教育」だ、と西内さんはいう。 「史上最弱」。今年のメンバーらは自分たちのチームについてそう話すが、「ひと冬でこれほど変わったチームは、この11年間で初めて」と西内さんは期待する。輝かしい成績を残した先輩たちにも劣らない、彼らの長所を見抜いている。 |