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ここから本文エリア スタンドの熱気 選手後押し2007年07月30日 「よっしゃー!」「最高やー!」
優勝が決まった瞬間、一塁側・智弁学園の応援スタンドは、約1300人の全校生徒、保護者らが振りかざすチームカラーの赤いメガホンや大歓声で沸きかえった。 2回表、岸田浩紋選手(3年)が2点本塁打を放つと、母親の莉佳さん(38)は「準決勝では1安打だったが、これで4番打者の仕事を果たせました」と大喜び。思わず、周りの子の後について野球を始めた小学1年生当時の息子の姿が目に浮かんだ、という。 6回表には主将の佐藤龍司選手(3年)が、中押しのきっかけとなる右前打。「今大会は調子が悪かったけど、1本出て良かった」と、母親の真里さん(39)はホッとした様子。寮生活のため、なかなか会えない。今大会中、一度だけ送った携帯メールは「甲子園に連れてってよ」。それを実現させてくれた息子に「本当にありがとうと言いたい」。 スタンドには、2年前に46歳の若さで亡くなった同校の前監督、上村恭生さんの妻佳代さん(41)の姿も。今の3年生は、上村さんが生前、甲子園を目指し指導した最後のメンバーといい、「夢をかなえてくれて、夫も喜んでくれているでしょう」と涙ぐんでいた。 ◇ 三塁側・奈良大付のスタンドが一段と盛り上がったのは、4回裏2死三塁。4番の井上亮選手(3年)が左越えに放った2点本塁打だった。 「さあ、反撃開始だ」――主砲のアーチに、チアリーダーは抱き合って喜び、応援団に用意された青いメガホンがたたかれた。 だが、智弁学園の打線は火を噴き続け、回を重ねるにつれて点差が開く。それでもスタンドからは、救援して力投する乾博彰投手(2年)へ向けた「乾コール」など、懸命にプレーする選手たちに最後まで大声援が送り続けられた。 |