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日大鶴ヶ丘波乗れず 初回満塁堅守の壁

2008年08月04日

 18年ぶり2度目の夏の甲子園には、「魔物」がいた。初戦となる3日の鹿児島実(鹿児島)戦。西東京代表の日大鶴ケ丘は1回、2度の満塁の好機を生かせず、夏の甲子園16回目の古豪に14安打の猛攻を受け、大差で敗れた。大舞台の雰囲気に戸惑う一方、スタンドいっぱいの応援団からの大声援を受け、選手たちは最後まで懸命に戦い抜いた。

写真日大鶴ケ丘―鹿児島実 5回表日大鶴ケ丘無死、坂井は右翼線三塁打を放つ。捕手湊崎=金川雄策撮影

 ◎…「あんな投手見たことない」。西東京大会を打ち勝ってきた日大鶴ケ丘の強力打線は、鹿児島実投手陣の緩急をつけた投球に阻まれ、爆発の端緒をつかめなかった。

 1回、先頭の坂井貴大選手(3年)が「立ち上がりだから甘い球を狙っていた」と、左中間へ二塁打を放つと、四球と中前安打であっという間に無死満塁の好機。しかし4番の小野瑛人選手(2年)が三ゴロ併殺。死球で再び満塁にするも、鈴木雄平選手(2年)が三ゴロで無得点。「投手の制球がよく、打たされた」(小野選手)。2度の満塁の好機を生かせなかった。

 5回に坂井選手が右翼線に三塁打を放ち、次打者の二ゴロで生還するが、反撃はその1点のみ。「緊張からか球が見えていなかった」と萩生田博美監督。強い当たりの打球も堅守に阻まれ、「全国レベルの守備の厳しさを知った」(内ノ倉健祐選手・3年)。

 先発した山地寿幸投手(3年)は初回無失点に抑えたが、甘く入った直球を狙い打ちされ、5回に満塁本塁打を許した。勝負強さで、相手の中軸3人は無安打に抑えたが、終わってみれば14失点。

 西東京大会6試合で失策三つだった堅い守備も、1試合で四つと荒れた。「大舞台のグラウンドで硬くなっていたのかもしれない」と小野選手。鹿児島実打線の勢いを止めることはできなかった。


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