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ここから本文エリア 甲府商(山梨)ニュース 152球目、こぼれた勝利 2年生エース米田易弘投手2007年08月16日 計算通りの配球と、守備位置。安心した直後に、決勝点を奪われた。
延長12回表、2死二、三塁。エース米田易弘(2年)の152球目は、足元をすり抜けた。そして、遊撃手杉本和樹の送球が、一塁手の前でワンバウンドし、球がこぼれ落ちる間に、三塁走者は本塁を走り抜けた。 米田は立ち上がりに苦しんだ。3回まで毎回安打を許し、4回には、本塁打まで打たれた。 しかし米田は、5回以降、130キロ台半ばの伸びのある直球を内と外に決め始める。得意のスライダーも低めに集まる。その後は被安打6、7奪三振と尻上がりに調子を上げた。本塁打の後で2連続三振を喫した長橋和輝は、「球が手元でぐんぐんと伸びてきた」と語る。 12回の場面。遊撃手杉本は「安心しすぎて、腕の振りが小さくなってしまった」と悔やんだ。米田に近寄り、「わりい」と声をかけた。米田は、「OKっすよ」と笑顔で返した。「3年生が連れてきてくれた甲子園。必ず逆転できると思っていた」 だが、打線は相手エース永井剛の前に、6回以降、快音を響かせることはできなかった。 試合後、「まだまだ自分の力が足りない」。味方の失策よりも、序盤の立ち上がりを悔やむ米田。 秋の県大会は目前に迫っている。春の大会以降、先発したすべての試合を2失点以内に抑えている。「もっと力をつけ、新チームは僕が引っ張って行かなきゃ」と前を向き、涙をこらえた。 もう一度、夢舞台で校歌を歌いたい。甲子園の砂は持ち帰らなかった。=敬称略 |