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日大山形(山形)ニュース

日大山形、終盤に意地 1点へ執念最後まで

2007年08月14日

 春の王者に対し、堂々と挑んだ真っ向勝負。大会6日目の13日、日大山形は第4試合で常葉菊川(静岡)と対戦、終盤に追い上げたものの4―12で敗れた。県勢の初戦敗退は4年ぶりだが、最後まで1点への執念を見せつけた。

写真8回裏日大山形1死一、二塁、代打小山田は右前安打を放つ=阪神甲子園球場で

 「1、2番打者を出すのが怖い」。試合前の荒木監督の心配が1回、現実となった。阿部の制球が定まらず、先頭打者に四球を与える。次打者にも死球で、いきなり無死一、二塁のピンチ。ここで3番長谷川にスライダーを痛打され、左翼席中段に運ばれる。「カウントを稼ぎにいった球が高めに浮いた。それを狙われた」と阿部。

 4回、再びつかまる。2連打と犠打で1死二、三塁とされ、内野ゴロの間に1点。さらに四球と2番町田の右中間三塁打で2点を奪われた。7回にも暴投で1点、8回には長谷川に2本目の3点本塁打を浴び、一方的な展開となった。

 だが、昨年8強入りしたチームは終盤、意地を見せた。10点差がついた8回、菅原が振り逃げで出塁。「捕手がボールをそらすのが見えた。『間に合ってくれ』と思いながら走った」

 四球で1死一、二塁となり、代打で主将の小山田が登場。三塁側アルプススタンドは、大歓声に包まれた。山形大会の決勝で左ヒザを負傷し、甲子園に入ってからも練習もままならなかった。注射を打ち、痛み止めの薬を飲んで試合に臨んだ。

 「泥臭く、ねばり強く」。主将として常に言い続けてきた言葉通り、外角のスライダーにくらいついた執念の打球は、右前へ抜ける。足をひきずりながら、懸命に一塁に駆け込んだ小山田は「前の打者がつないでくれたので、自分もつなぐつもりで打った。一塁まで必死に走ったところで、初めて抜けたとわかった」。

 続く打者は舟生。狙っていた直球にはタイミングが合わず、変化球に翻弄(ほんろう)され、3三振を喫していた。「チャンスに凡退し、みんなに申し訳ないと思っていた」。8回の守りを終え、「うおーっ」とベンチ前で雄たけびを上げた気合が、この打席に生きた。

 一ゴロ。併殺と思われたが、一塁を懸命に駆け抜け、セーフ。「まだいけると思っていた。無心で走って、気付いたら一塁にいた」。9回にも四球と連打で1点。なおも無死満塁で併殺崩れの間にもう1点を奪った。

 最後の打者はこの日、2安打と気を吐いた平。「『自分が上だ。かかってこい』と思いながら打席に入った。相手はそう思わないと打てない投手だった」と振り返った。

 試合後、舟生は「悔しいけどよく分からない」と思わぬ大敗に現実を受け止められないようだった。


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