|
ここから本文エリア 創価(西東京)ニュース 守りに「らしさ」、反撃に進歩 創価の戦いを振り返る2007年08月18日 2回戦で大垣日大に敗れた西東京代表の創価は17日、甲子園を後にした。甲子園での2試合はいずれも強豪校と対戦。スター選手はいないが、堅実な野球で随所に「らしさ」を見せた。12年ぶり5回目となった夢舞台での戦いぶりを振り返った。
「守備から試合のリズムを作る」が身上のチームだ。西東京大会は6試合で4失策という堅守で勝ち上がり、甲子園の2試合もわずか1失策。ふだんの練習は8割を守備の強化に費やし、全員がミスをせずにこなせるまで続く「ノーエラーノック」など厳しいメニューで守備力を培ってきた。大舞台でもこの力を発揮。「苦しいノックに我慢してくれた結果がでた」と、片桐哲郎監督は振り返る。 一方で打線は低調だった。西東京大会では約3割4分だった打率が、甲子園では2割。そうした中、数少ないチャンスを得点につなげる野球に徹した。 1回戦の愛工大名電(愛知)戦では、1回裏に相手投手の制球の乱れを突いて、4四球と2安打で3点をあげた。以降はわずか1安打。この3点を勘米良駿投手(3年)が最後まで守りきった。直球は120キロ台がほとんど。さらに遅い変化球との緩急で相手打線の打ち気をそらし、1失点で完投。試合後の勘米良投手の言葉は「弱いなりの戦い方を徹底した」だった。 2回戦の相手は、今春の選抜大会準優勝の大垣日大(岐阜)。相手投手は150キロ近い直球に130キロ前後の高速スライダーを投げ込む本格派だ。中盤までは打ち崩せずにゼロ行進。一方、勘米良投手が中盤につかまり、6回までに5点を奪われた。 0―5。敗色ムードが漂う中、選手たちはチームの原点となった試合を思い出していた。昨秋の都大会の準々決勝。帝京に中盤までに5点をとられ、そのまま反撃できずに完敗した。以来、「打倒帝京」を目標に厳しい練習に耐えてきた。 8回、「気持ちで絶対負けるな」と円陣を組むと、その思いが一つになった。それまで散発4安打に抑えられていた打線が、先頭から3連続単打で1点を返すと、さらに左中間二塁打で2点差まで迫る粘りを見せた。 3―5で敗れはしたが、この3点が1年間の進歩の証しだった。中里敬一部長は「負けて強くなったチームだった。選手をほめてあげたい」と、選手の成長に目を赤くしていた。 |