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西東京ニュース

笑顔で投げきった232球 都調布南・高野健投手

2007年07月20日

 1―1のまま突入した延長12回裏。都調布南の高野健投手(2年)は、先頭打者の左前安打と味方の失策で、無死二塁と絶体絶命のピンチを迎えた。

写真15回を1人で投げ抜いた都調布南の高野健投手=多摩市一本杉

 しかし、マウンド上で落ち着いていた。次打者は3球三振。後ろを守る仲間を確認するかのようにグラウンドをゆっくりと見回すと、後続2人も外野フライで退けた。

 点を取られれば負けが決まる緊張感を、この2年生エースは様々な方法でやり過ごす。

 口をふくらませて息を吐く。肩を回す。天を仰いで深呼吸する。そして一番多いのは、マウンド上での「笑顔」だ。

 カウントが悪い時、四球を与えた時、ヒットを打たれた時。必ず、笑顔を見せる。「笑ってさえいれば、マイナス思考にならずにプラスに持っていけるから」

 エースナンバーを任されたのは今年からだが、昨夏も投げた。3回戦の国学院久我山戦では2回から8回まで好投し、1失点に抑えた。その1点が決勝点となり3―4で敗れはしたが、大きな自信につながった。

 兄の宏樹君は都南多摩のエース。前日、一足先に初戦を突破したことも刺激になった。

 「昨晩、兄が勝ったから自分も絶対に負けたくないと話していた」と、スタンドで見守る父の均さん(51)も目を細めた。

 この日は15回で232球を投げ切って被安打6、奪三振は15。再試合は21日の上柚木公園での第1試合に決まった。勝てば、再び国学院久我山との対戦が実現する。

 「疲れましたが、しっかり調整して次もいい試合をしたい」と笑顔で答えた。

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