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ここから本文エリア 現在位置:高校野球>第89回選手権>智弁和歌山(和歌山)>ニュース> 記事 智弁和歌山(和歌山)ニュース 智弁和歌山、持ち味みせた粘りの打線2007年08月11日 第89回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)に3年連続15回目出場の智弁和歌山は、1回戦で仙台育英(宮城)に、2―4で惜しくも敗れた。大会屈指の好投手・佐藤由規との対決は、17三振を喫したものの、4番・坂口真規が本塁打を放って2点を奪うなど息詰まる攻防だった。先発メンバー9人のうち5人が1、2年生の若いチーム。多くのことを学んで、来年再び甲子園を目指す。
強打・智弁和歌山と最速155キロの怪腕・佐藤由規を擁する仙台育英との対決は、1回戦屈指の好カードとして注目を集めた。 その結果、5安打17三振。佐藤由に軍配が上がった。高嶋仁監督も「あのスライダーは高校生では打てない。こんなに三振を取られたことはない」と脱帽した。 智弁和歌山の選手は、普段から打撃マシンで150キロを超す球を打ち込んできた。各打者とも佐藤由の速球に力負けしていたわけではなかったが、「マシンにはない伸びがあった」。低めに制球され、鋭いスライダーと絶妙に組み合わせた投球に翻弄(ほんろう)された。 しかし6回の攻撃直前、高嶋監督が「スライダーに惑わされるな。速い球に的を置き、スライダーにもついていけ」と指示。その回、坂口真規が変化球を完璧(かんぺき)にとらえ左翼席へ特大本塁打を放ち、浦田勇輝と大島建が連続して中堅方向へはじき返し、強打・智弁和歌山の力を見せつけた。 ◇ 鍛えられた堅い守りは健在で、ピンチを何度もしのいだ。同点に追いついた直後の6回裏。2死二、三塁で中堅前に飛んだ安打になりそうなライナーを、中堅手・田村昇大が判断よくダッシュしてファインプレー。 さらに7回裏に見せた左翼手・大島、遊撃手・楠本諒、捕手・植芝信也の鮮やかな連係プレーには、大観衆から大きなどよめきが起きた。 選手たちは口々に「落ち着いていた。いつもの練習どおりだった」と胸を張る。積み重ねてきた練習の成果だった。 ◇ やや力不足とされてきた投手陣はよく踏ん張った。 先発した1年生・岡田俊哉は、立ち上がりはストライクは入らず制球に苦しんだものの、そのまま崩れることなく、2回には3者連続三振に打ち取るなど、度胸満点の投球を見せた。 4回途中から救援した芝田崇将も、緩急をつけた投球で、毎回走者を出しながらも粘り強く投げ、7回まで追加点を許さなかった。ただ5四球と制球に課題を残した。 ◇ 4強入りした昨年のチームとは違い、この夏は初めて甲子園を経験する選手が多い「若いチーム」だった。高嶋監督は「技術的なものより経験不足、未熟なチームだった」と振り返る。主将の田村は「自分たちは雑草魂でがんばり、全力を出し切った。最高の甲子園だった。胸を張って和歌山に帰りたい」と話し、「来年は自分たちのリベンジをしてほしい」と後輩に夢を託した。 その1、2年生は試合翌日の10日、新チームとして練習を始めた。来年の夏を目指す戦いは、すでに始まっている。(敬称略) |