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智弁和歌山(和歌山)ニュース

シード3校初戦敗退 例年にない大混戦 和歌山大会

2007年08月01日

 39校が参加した第89回全国高校野球選手権和歌山大会(朝日新聞社、県高野連主催)は、智弁和歌山の3連覇で幕を閉じた。シード校4校のうち3校が初戦敗退するという例年にない大混戦。そのなかで頂点に立ったのは、ここ一番の勝負強さと、総合力に勝る智弁和歌山だった。

 智弁和歌山は、昨年の「強打」のイメージとは違って、「スモールベースボール」で優勝をつかんだ。長短打に盗塁や犠打を絡めた堅実な攻撃で小刻みに得点し、勝ち抜いた。

 安打数は昨年の52本を4本上回る56本。盗塁は11(昨年4)、犠打は12(同10)。準々決勝では、3番勝谷がサヨナラ満塁本塁打を放つなど、勝負強さは健在だった。勝谷は準決勝でも本塁打を打っている。

 投手陣は5試合で5投手が登板。初戦を除く4試合は継投。松本、岡田、芝田、桐嶋、林で投げ分け、どの試合も失点は2点以下に抑えた。

   ◇

 台風4号の影響で、開幕が21年ぶりに順延となった今大会は、シード校4校中3校が初戦で敗れるという波乱続き。うち2校はコールド負けだった。それだけ各校の実力が伯仲していたことの表れといえる。

 準優勝の高野山は、別府、奥田、大角の投手陣が踏ん張り、ノーシードから勝ち上がった。5試合中、決勝以外の4試合は2点差以内の接戦。うち3試合は逆転勝ちするなど、好機を確実に生かす攻撃と粘り強さが光った。

 シード校を破った近大新宮、日高中津、市和歌山商も勢いがあった。特に、初戦で「本校―分校」対決を制し、優勝候補の県和歌山商を破った日高中津は、投打とも2年生が活躍した。創部3年目で初優勝を目指した近大新宮は猛打で勝ち進んだ。

 市和歌山商は機動力を生かした攻撃で3試合連続でコールド勝ちした。「最激戦ゾーン」と言われたCゾーンを勝ち上がった南部は、岡本亮の好投が光った。準決勝の智弁和歌山戦では、智弁和歌山打線から11三振を奪った。

   ◇

 南部・岡本亮をはじめ、好投手が活躍した大会でもあった。なかでも伊都―日高中津は、延長12回まで両校0が続く緊迫した投手戦となった。伊都・福田は県内屈指の左腕として注目を集める中、15奪三振の好投。投げ合った日高中津の2年生投手・木本も7安打に抑え、長打を許さなかった。

 横手投げの箕島・山口も直球、変化球ともにキレがあり、智弁和歌山を8回まで6安打2点に抑えた。多彩な投球フォームを駆使して打者を翻弄(ほんろう)した近大新宮の中後も印象的だった。

 橋本―神島戦は延長15回引き分け再試合となった。庄田・庄司の2投手の継投で神島が再試合を制したが、橋本の寺本は1試合目を一人で投げ抜いて16三振を奪う力投だった。

 ただし、暴投が55と平年より多かった。暴投や失策が決勝点につながる試合も目立ち、今後の課題を残した。


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