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ここから本文エリア 静岡ニュース 静岡西、危機に一丸 サヨナラ勝ち2007年07月23日 静岡西は1―2とリードされての9回裏2死から、見事な逆転劇を見せた。投手が負傷して退場してしまう危機をチーム一丸の守備でもり立てた8回の守りが反撃の足がかりになった。
8回表無死、打球が静岡西の投手大村の顔面を直撃した。うずくまり、退場する大村。守備に戻る選手の足取りが重苦しい。代わりにマウンドに立ったのは、公式戦ではほとんど投げたことのない3年生の二塁手柴田一平だった。 「急なことで驚いたけれど、いつでも投げる準備はできていた。せっかくだから楽しんで投げようと」。沈みかけたチームの雰囲気を、柴田のプラス思考が引き戻した。後続を併殺で打ち取り、9回表も三者凡退で抑えた。「窮地を脱して次につなげる」。選手たちの気持ちが機敏な守備につながった。 そして最終回。あとひとつのアウトで試合終了という状況から、敵失で出塁した松浦が暴投で二塁に進み、続く山下の右翼線三塁打で同点に追いついた。 打順が巡ってきたのは「プラス思考」の柴田。1球目はファウル。「ともかく2球目に来た球を、と思った」。2球目は低めの直球。一番得意というコースに入ってきた球を振り抜き、左前に運び、サヨナラの勝利をつかみ取った。 「いつもチャンスで打てなかった。でもここで打たないと学校に帰れない。自分で決めなきゃと思って」。試合後、柴田は笑顔で振り返った。最後まであきらめないひたむきさが呼び込んだ勝利だった。 |