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開星(島根)ニュース

開星、県勢3年ぶり甲子園勝利 戦いぶり振り返る

2007年08月19日

 第89回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高野連主催)で、県勢として3年ぶりの甲子園での勝利を挙げた開星。3回戦で惜しくも敗れ、ベスト8入りはならなかったが、ねばり強さと思い切りの良さをいかんなく発揮した。甲子園での戦いぶりを振り返った。

写真試合に敗れ、一礼してグラウンドを去る開星の選手たち=阪神甲子園球場で

 2試合を1人で投げ抜いた主戦吉田。打ち気をそらす絶妙な配球がさえた。直球とカーブでカウントを稼ぎ、勝負球にはスライダーを選択。緩いカーブを交えたことで、130キロ台前半の直球を速く見せ、スライダーでバットの芯を外した。

 冷静なマウンドさばきにも成長の跡がうかがえた。初戦の徳島商戦こそ、直球が浮いて与四死球9と乱れたが、変化球を織り交ぜて終盤は持ち直した。好調の楊志館打線に対しては球を低めに集め、凡打の山を築いた。捕手早戸の好リードも光った。

 選手権大会出場校には、球速140キロ以上をマークするエースが数多く集まった。そうしたなかで吉田の投球は、球が速くなくても打ち取れる投球の手本を示した。

    ◇

 打線は島根大会の勢いそのままに、2試合で21安打としぶとさを見せつけた。「ベースの上を通れば何でも振る」「どんな球種でも初球から振る」。こう言い聞かせて打席に入った各選手の気迫が相手投手の制球を狂わせた。

 「昨年までは打者に細かく指示していたが、今年は各自に思い切り振らせるだけ」。野々村直通監督の采配は、大舞台で選手が萎縮(いしゅく)しないようにリラックスさせるための最良の采配だった。

 ただし、楊志館戦は相手の倍の12本の安打を放ちながら3点に終わった。小技の使える選手が少なく、犠打や走塁を絡めた攻撃といった面では物足りなさが残った。

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 初戦の右翼手佐藤、左翼手立岩のダイビングキャッチや遊撃手内田の華麗なグラブさばきは吉田を助けた。ただし、勝負どころの大事な場面で、確実にアウトを重ねていく緻密(ちみつ)さでは全国レベルにあと一歩及ばなかった。

 象徴的な場面が楊志館戦の6回裏1死二、三塁。相手のスクイズを外し、三塁走者を挟殺プレーでアウトにしたものの、二塁のベースカバーが遅れ、同じように飛び出していた二塁走者を刺せなかった。その後、失策が重なり、大量失点につながった。

    ◇

 昨夏、初戦の日大山形戦に敗れた後、主将の竹下ら当時の2年生は「もう一度ここに戻ってくる」と誓った。新チームの前評判は決して高くなかったが、甲子園の16強まで勝ち上がった。

 たとえ個々の力では劣っていても、全国の強豪と渡り合える。開星の頑張りは、県内のほかの学校にも励みになったに違いない。


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