ここから本文エリア

近江(滋賀)ニュース

近江、甲子園で大きく成長 健闘支えた「4本の矢」

2007年08月17日

 第89回全国高校野球選手権大会で、県勢として4年ぶりに夏の甲子園で1勝を挙げた近江は、15日の今治西(愛媛)戦で0―1と惜敗し、3回戦を前に甲子園を去った。県内屈指の強豪といわれながら、昨夏の滋賀大会は初戦敗退、今春の県大会も3位と、甲子園までの道のりは決して順調ではなかった。しかし、選手たちは大きく成長し、あこがれの舞台で校歌を響かせた。

 近江の健闘を支えたのは「4本の矢」。「これまでで最高の投手陣」と多賀章仁監督(47)は繰り返していた。エースの小熊凌祐君(2年)を中心に、橋本彬君(3年)、野口啓佑君(3年)、村岡尚弥君(3年)。01年夏の甲子園で「3本の矢」と呼ばれ、準優勝を支えた投手3人と重ねて、そう呼ばれた。

 9日の1回戦。松商学園(長野)を相手に4人の継投で長打を与えず、勝利を呼び寄せた。「4人いるから思い切り投げられる」。お互いにそう思うことで常に全力投球でき、相手に簡単に好機を与えなかった。

 2回戦で対戦した今治西。注目を集める好投手がいたが、試合当日、近江ベンチには笑顔があふれていた。「また甲子園で試合ができる」という喜びとともに、「必ずいい試合ができる」という自信があったからだ。

 わずかに及ばなかったが、のびのびと全力でプレーする選手たち。昨年の新チーム結成当初なら、試合中に勝利をあきらめてしまった選手もいたかもしれない。多賀監督は「いままでで一番いい戦いぶりだった」と振り返り、敗れて悔しがる選手たちをたたえた。

 試合後、宿舎であった「この夏最後」のミーティング。多賀監督は選手たちに「本当にありがとう」と頭を下げた。練習では努めて厳しく接してきた。退部を迫った選手もいた。それでも食らいつき、たくましくなった選手たちを、心から誇らしく思っていた。

 新チームはすでに始動した。どうしたら甲子園でさらに上を目指せるか。「宿題」を持ち帰った選手たちは「来年、近江は甲子園に戻ってきます」と口をそろえた。


ここから広告です
広告終わり

このページのトップに戻る