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浦和学院(埼玉)ニュース

4番、復調の一打 鮫島選手

2007年08月15日

 長いトンネルをようやく抜け、光はすぐそこまで見えていた。

写真前橋商−浦和学院 5回裏浦和学院1死、鮫島は右翼線二塁打を放つ

 5回1死、浦和学院の4番・鮫島勇人君(3年)は緩い変化球を、泳がされることなく体を鋭く回転させ、引っぱたいた。低いライナー性の打球が一塁線を抜ける。二塁にスライディングし、ベース上で悠然と土を払った。ガッツポーズはない。「まだ負けていたので」。後続の安打などで同点の本塁を踏んだ。

 昨年から中軸に座り、高校通算本塁打は40本。それだけの強打者なのに、実は埼玉大会の5回戦以来、4試合ぶりの安打だった。

 埼玉大会準々決勝から狂い始めた。守備で2失策し、「余裕がなくなって気持ちの切り替えができなかった」。決勝まで引きずり、自分のスイングを取り戻せなかった。

 甲子園に来て、自分の間合いにボールを呼び込んでつかまえる、本来の打撃を取り戻しつつあった。あとは結果を出すだけ。そんな状況での5回の安打だった。

 7回の打席は三振に終わり、9回の試合終了は次打者席で迎えた。「絶対おれに回せと思っていた。自信はあった」

 浦学の中軸という看板を背負い続けた左打者は、取り戻した自信を白球にぶつけることなく、高校野球を終えた。


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