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佐賀北(佐賀)ニュース

「練習通り」迷わず突入 佐賀北・内川聖弥選手

2007年08月22日

 浅い飛球だった。

写真7回裏佐賀北1死三塁、三塁走者内川は辻の左犠飛で捕手上戸のタッチをかわし生還、3点目を挙げる

 7回1死、大きくリードをとっていた代走の三塁走者の内川は、迷わず塁上へ戻った。本塁を突くためだ。

 相手左翼手のグラブにボールが収まった瞬間、猛然と本塁へ走り出す。捕手が一塁寄りに移動しているのが見えた。「返球がそれている」と気付く。ファウルゾーンへふくらみながら走る。身をよじって捕手のタッチを一瞬外す。のばした左手が本塁に届いた。

 審判はセーフの動作。試合終盤の貴重な追加点。歓声がとどろく。「練習通り」の滑り込みだった。

     ◇

 内川は50メートル6秒フラット。百崎監督も「走塁のスペシャリスト」と信頼を寄せる。「自分は、足でベンチ入りしている。セーフになる確信があった」と内川。公式戦で走塁アウトになった記憶はない。

 ベンチ入りするようになった昨夏から、主に代走での出場が多かった。「足でチームに貢献しよう」。ひたすら走塁練習を繰り返してきた。タイミングが悪くても、身をかわしてセーフにする走塁を身につけた。

     ◇

 「行けるか」

 「行けます」

 内川はベンチで百崎監督から尋ねられ、即答した。あうんの呼吸だった。交代したばかりの相手投手の投球練習でタイミングを計り、タッチアップの前には二盗も決めている。

 実は「試合に出たくてうずうずしていた」。佐賀大会直前に体調を崩して入院。大会には間に合ったがベンチを温める試合が多く、出場しても自慢の足を生かす場面に巡り合わなかった。

 「ナイスラン」。ベンチに戻った内川はチームメートの笑顔に出迎えられた。内川は、練習に裏付けされた自信を表情にみなぎらせ、うなずいた。


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