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興南(沖縄)ニュース

好守に乗って決勝打 興南・比嘉二塁手

2007年08月09日

 恐る恐るベンチを見た。「やっちゃった」。同点の8回、1死三塁。興南・比嘉はスクイズを試みたが、ファウルになってしまった。

写真岡山理大付―興南 7回表岡山理大付1死一、二塁、梅田の二ゴロを併殺として、笑顔でベンチに引きあげる二塁手比嘉

 早寝早起き、日々の生活から厳しい我喜屋監督は、どんな顔をして怒っているんだろう。次の瞬間、緊張でガチガチだった体から、力が抜けた。「笑っていたんです」。ファウルで粘った後の6球目。外角高めの直球をとらえる。前進守備でぽっかり開いた二遊間を抜けた。

 監督の笑顔のほかにもう一つ、乗っていける要因があった。7回、二塁の守備。1死一、二塁からゴロをさばき、併殺を完成させたプレーだ。

 捕球したところから、二塁ベースカバーに入った遊撃・新崎までは大股で歩いても2、3歩の距離。それを一気に、バックトスで放った。「左打者だったので、早くしないと間に合わない。長いトスは、自主練習でよくやっていたので」。練習の成果を、大一番で発揮できた。

 24年ぶりの出場で、初戦突破。50回大会(68年)、沖縄勢初の4強入りを果たした「興南旋風」の記憶は当然、18歳にはない。

 「でも、OBから聞いています。甲子園は楽しいところだったと。僕も、みんなに見られて、うれしかった」。決勝打と、好守。オレンジ色に染まったアルプススタンドの歓声と指笛を全身で受け止め、先輩たちの言葉の意味が少し分かった。


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