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ここから本文エリア 楊志館(大分)ニュース 「チームのため」思い実る 阿南卓也主将2007年08月21日 「エースはお前だ」。主将・阿南卓也は試合中、何度もエース甲斐大樹に声をかけた。甲斐はうなずく。マウンドから見た主将の姿に、その都度勇気づけられた。
夏の大会には将来の主将候補として、1年からベンチ入りを果たした。が、1年の時も、2年の時も出場の機会はなかった。 新チームになってから、選手らの総意で主将に選ばれた。「中学時代に野球チームで主将をやり、しんどさを知っていた」。が、監督らから寄せられた期待を感じ、引き受けることにした。 もとは二塁手だったが、3月に三塁手への転向を告げられた。「視界に主将の姿があれば、甲斐も安心するだろう」。そんな宮地弘明監督の考えがあった。 「二塁手として出場したい」。そんな自分の思いは抑えた。主将としてチーム事情を優先させ、転向を決意した。 大分大会の途中から、調子を落とし、ベンチから仲間を見守ることが多かった。突然先発を告げられたのは、19日夜。真っ先に思ったのは、「チームに貢献できるプレーがしたい」。うれしくて、野球の「いろは」を教えてくれた父、昇三(50)にメールした。「明日、出られるかも」 この日、打撃不振に加え失策を重ねていた大分大会とはうって変わって、二塁打に加え、守備でも強烈な打球を横っ飛びして好捕した。 試合後、二つの袋に甲子園の砂を入れた。「ベンチ入りできなかったやつの分も持って帰るんです」。大分には、胸を張って凱旋(がいせん)する。
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