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楊志館(大分)ニュース

楊志館 4強届かず

2007年08月21日

 県勢13年ぶりの4強入りを目指して長崎日大と激突した楊志館は20日、ついに力尽きた。代表校の中で唯一、春夏通じての初出場。だが、初戦の高知戦での勝利をはじめ数々の名勝負を演じ、ファンたちに「楊志館」の名を強烈に印象づけた。「来年はもっと上を目指したい」。3年生の思いを継いだ2年生たちは、新たな出発に決意を新たにした。

写真1回裏楊志館1死二塁、松冨は左前安打を放ち、左翼手の失策で二塁走者が生還、1点目を挙げる

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 ベンチ入り18人中15人が出場した準々決勝。それぞれが大観衆の中で「甲子園」を体感した。点差はついたが、選手たちは、充実感にあふれた笑顔を見せた。

 この日、長崎日大の左腕・浦口対策として、先発に8人の右打者を並べた。2点を先制された1回、その対策が奏功。1番・安部は、打席に入る前に呼ばれた。「高めに浮いたボールを狙え」。2球目の直球をたたくと、打球は詰まりながらも右前へ。安部は阿南の犠打で二塁に進み、松冨の左前安打と敵失の間に生還した。

 その後も、鋭い打球が何度も飛んだが、長崎日大・浦口の緩い変化球に苦しめられ、走者を出しても生かせない。7回には1死から、佐藤が大会初安打となる左中間二塁打を放ち、好機を作ったが、後続が断たれた。

 長崎日大の浦口はこの日、無四球と制球が良く、反撃の糸口を最後までつかめなかった。この試合まで打率5割と安定した打撃を見せていた4番・吉野が3三振と振るわなかったのも痛かった。

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 投げては、この日もエース甲斐が先発。開星戦とは違って、直球に威力が戻る。最速で144キロを記録。5四死球を与えたが、ねばり強い投球を見せた。

 7回、1点を追加され、さらに2死一、二塁の危機。内野手たちが集まる。輪がとけると、捕手の荒巻を始め、数人が投手のロージンバッグを触った。「しまっていこうぜ」。地方大会から続く「儀式」の後、次打者を一ゴロに打ち取り、ピンチをしのいだ。

 8回からは、2年小坂が登板。ベンチの甲斐は「まだ試合は終わっていない」と祈るように見守った。野手は無失策とこの日も好調。中堅手・安部は8回、2死一、三塁から3番・上戸の飛球を背走しながら好捕し、小坂をもり立てた。

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 9回、最後の打者には、1年でベンチ入りを果たした松永が代打で出場。強い打球は、二塁正面に。二塁手が落ち着いてさばいて、試合終了。初出場ながら、強敵を次々と打ち破った選手たちには、スタンドから温かい拍手がわき起こった。選手たちは試合後、口々にこう言った。「本当に、楽しかったです」


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