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大分ニュース

肩組んで校歌「お疲れさん」 楊志館スタンド

2007年07月26日

 1回表 生徒や保護者ら約1000人がスタンドに詰めかけた。先発の主戦・甲斐大樹選手は0点に抑える好調な滑り出し。母の小百合さん(40)は「マウンドでも笑顔が見えたし、普段通りに投げている。私の方が試合の雰囲気にのまれて緊張しています」。

写真優勝が決まり、喜ぶ楊志館の生徒たち=新大分

 3回裏 むせかえる熱気の中、野球部保護者会のメンバーが、応援する学校関係者やOB、ファンらに冷たいお茶を配る。2リットルのペットボトルで60本用意したという。3年の森山翔平選手の母、英美さん(47)は「いつも一生懸命応援してもらっている。熱中症で倒れないようにと、毎試合配ってます」。

 5回表 加点してもすぐに追いつかれる展開に、スタンドも沈黙。原尻正信校長は「苦しい試合だが、のびのび楽しんでプレーしているから大丈夫」と力を込めた。

 5回裏 2年の南圭介選手による2点本塁打で、スタンドが一気にわき上がった。母の祥子さん(40)は「試合前、負担をかけてはいけないと思い、『行ってらっしゃい』としか言わなかったけど、絶対打ってくれると信じていた」。周囲の選手の保護者らと握手して喜んだ。

 7回裏 さらに2点が追加され、応援する生徒らは、うちわや竹のバチをたたいて喜び合った。左前適時打を放った3年の吉野風太選手の父、正二さん(57)は「ようやく4番打者の仕事をしてくれた」とホッとした様子。

 8回表 危なげなく三者凡退に。昨夏、楊志館高の二塁手として試合に出場し、今春卒業した三重野広大さん(18)は「引退時には、ここまでやるとは思わなかった」と打ち明けた。「引退後に練習を見に行くと、自分たちよりもたくさん練習していた。その練習量を信じて、最後まで頑張って欲しい」

 9回表 優勝し、生徒たちは肩を組んで校歌を歌った。お立ち台に上がった阿南卓也主将の父、昇三さん(50)は「大会中ずっと、自分よりもチームのために頑張りたいと言っていたけど、その通りのことが出来た。お疲れさんと言ってあげたい」とたたえた。


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