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大分ニュース

「代打専門」最終回キラリ 竹田・熊野

2007年07月12日

 1点を追う9回。竹田の熊野崇裕は、相馬豊樹監督に呼ばれた。

写真竹田の熊野崇裕君=11日午前10時4分、大分市の新大分球場で

 「代打でいくぞ」

 ここで点が入らなければ、その瞬間、試合は終わってしまう。低めのカーブを狙っていくことを決めて打席に立った。

 昨夏、新チームになってから、竹田は思うような成績を残せなかった。公式戦5試合を戦ったが、勝てたのは1試合だけだった。

 負けそうな時でも、チームを奮い立たせてくれる存在がほしい。そう考えた相馬監督が「代打の切り札」として選んだのが、熊野だった。守備には課題があったが、打撃力はチーム一と評価していた。

 「代打専門」になった熊野は、6月から練習のほとんどを打撃練習に費やした。チーム練習から離れ、グラウンドの隅でひとり、投球マシンを相手に1日500球を打ち込んだ。練習後にも、50回はバットを振った。

 その成果を試すときがやって来た。

 カウント1―1からの3球目。狙っていた低めのカーブを、思いっきり振り抜いた。鈍い感触が手に響き、打球が中前に弾んでいくのが見えた。

 「ヒットだ」。一塁を踏み、ベンチを振り返ると、みんな大騒ぎだった。

 竹田はこの安打を足がかりに同点に追いついたが、その裏、大分にサヨナラ負けを喫した。代打に徹し、その一振りにかけた熊野の最後の夏も終わった。

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