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ここから本文エリア 松商学園(長野)ニュース 悔しさ胸に高み目指す エースで主将 田中憲太郎君2007年08月10日 「球種を読まれてるんじゃないか」
マウンドの主将で主戦、田中憲太郎君はそう思えてならなかった。 4回裏、味方が3点差を一気に取り戻してくれた直後の守り。先頭の左打者に粘られると、6球目に投じた低めの球も簡単に左前に運ばれた。難しいコースに投じたボールをいとも簡単に外野まで運ばれる。 「こんなはずじゃない……」。長野大会の決勝ほど観客の声は大きく感じないが、どこか落ち着かない。「甲子園には独特の雰囲気があった」という田中君。球威もなく、ボールコントロールは明らかに甘くなっていた。 この回、打者6人に3長短打、1死球を許し、3失点で降板、レフトの守備に退いた。 松商学園が放った安打は近江と同じ12。そのうちの3安打は、昨年の秋までは三塁手で主軸を打ってきた田中君が放った。ただ、8回の1死一、三塁。「チャンスで打てなかった」と悔しさをにじませた。 松商の内野陣は田中君と丸山慎介君を除くと全員2年生。中学時代にシニアチームで全国制覇したメンバーが顔をそろえる。昨秋から三塁手から投手に転向した田中君。今春ごろからようやく結果がついてきた。 この若いチームを主将として引っ張ってきた。今回、本塁打を放っている近江の4番打者を直球で三振に取った救援の林哲也君は、「田中さんはエースで主将という、大黒柱として大きな存在」と話す。 打者としても、投手としても松商学園で活躍してきた田中君は進学を希望する。「今日の投球は悔しすぎる。投手として野球を続けたい」と言い、小尾淳美監督も「自分の限界を簡単に設定しないでほしい」と、期待をかける。 若いチームにも田中君自身にも、伸びしろはまだまだある。 |