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ここから本文エリア 長野ニュース 信州球児の夏、始まる 雨で開幕試合は延期2007年07月14日 「最高の仲間たち」と一緒に挑む夏が、今年も始まった。雨にぬれた松本市野球場。集う参加96校の選手たちの日焼けした顔が、たくましさを増している。胸を張り、力強く行進する視線の先。あこがれの甲子園を目指す。開幕試合は10年ぶりに延期になった。南安曇農―阿南の選手は16日に仕切り直す。 開幕試合の開始予定は午後1時。開会式は何とか小雨でもっていた雨脚は、南安曇農、阿南の両校のシートノックが始まるころから激しくなった。内野の土の部分は水浸しになり、16日の松本市野球場第1試合に延期された。開幕試合の延期は97年以来10年ぶり。 「気持ちを切り替えて」「勝つことに集中」――。ベンチに延期が告げられると、南安曇農の安藤秀夫監督は選手を集め、檄(げき)を飛ばした。 多くの観客が詰めかける開幕試合は、選手らに余計な力が入りがち。この日に備え安藤監督は、選手たちの高揚感を抑えることに心を砕いてきたという。延期になったことで、逆に選手を鼓舞する形になった。 投手の調整も難しい。臼井洋樹主将は「開幕を勝てば波に乗れると思っていた」と延期を残念がった。安藤監督は「落ち着いてできるという意味では良い結果になると思う。選手の気持ちを落とさず、初戦に臨みたい」と話した。 「シートノックをやって、モチベーションが高まっていた。いざという時になって延期は残念。(テレビ中継もあり)全県の人に注目してもらうチャンスだったのに」。阿南の吉岡光多朗主将も悔しそうだった。 県の南部にある阿南は、4日前からの雨でグラウンドでの練習ができなかったという。 それだけに、伊藤公一監督は「シートノックができたし、ベンチにも入れた。球場の雰囲気を味わえただけでも収穫」と落ち着いて受け止めた。 肩を落としたのはスタンドの観客も同じだ。 南安曇農の選手らの親は、午前7時45分に学校に集合し、おそろいのポロシャツ姿で応援に駆けつけた。「息子はテレビに出られると張り切っていたんですけど……」「子供が帰ってきたら、『次は勝ってこいよ』と声をかけたい」 応援席に陣取った南安曇農応援委員会の生徒らは、学ランがずぶぬれになった。「次の試合は今日の分まで応援したい」と、めげていなかった。 |