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ここから本文エリア 日南学園(宮崎)ニュース 日南学園、強豪相手に全国レベル証明 戦いを振り返る2007年08月19日 日南学園の、熱い夏が終わった。掲げた目標の「全国制覇」はならなかったが、参加194校の激戦区を勝ち抜いた桐光学園(神奈川)を破り、今春の選抜大会を制した常葉菊川(静岡)を土俵際まで追い込んだ。甲子園で全国レベルの力強さを印象づけたチームの戦いを振り返る。
投打のまとまりで宮崎大会を手堅く勝ち抜いた日南学園は、甲子園でもその実力を発揮した。 看板の守備は、甲子園という大舞台でも2試合で無失策。捕手の畑中選手は投手が安打や四球で動揺しているとみると、すぐにマウンドに駆け寄った。投手も牽制(けんせい)などで間合いをとり、投げ急ぐ場面はほとんどなかった。三塁手の西井選手や二塁手の川嶋選手らは何度も好捕でリズムを呼び戻した。 堅守に劣らず、打線の力強さを印象づける戦いぶりでもあった。ヒットの数は2試合とも相手を上回り、計26安打。大阪入り以来、練習の半分以上を打撃練習に費やした成果を出した。 しかし課題も残った。 延長戦の末に惜敗した常葉菊川(静岡)戦。日南学園は10イニングのうち7イニングで得点圏へ走者を進めた。だが、得点に結びついたのは5回だけ。計11安打を放っただけに、要所での「あと1本」が出なかったことが悔やまれる。 登板した有馬投手と中崎投手はともに2年生。8回に同点に追いつかれる3点本塁打を浴びた有馬投手は「油断があった」、10回にマウンドに立ちサヨナラ打を打たれた中崎投手は「試合の雰囲気にのまれた」と精神面での悔いを口にした。2人とも「ピンチに強い投手になりたい」と新たな課題を見つけていた。 エースの座を争う両投手に加え、レギュラーの大松選手と川嶋選手も2年生。悔しさと甲子園での経験を糧に、力強い新チームを作ってくれると期待したい。
明るさと団結力がチームの大きな特長で、魅力でもあった。象徴的なのは、1人の退部者も出なかった3年生36人。92年から指導する小川茂仁監督も「こんな学年は初めて」と言う。 市原和樹君は入部間もない05年6月に交通事故で負傷し、退部を決意した。だが、仲間に「頑張れ」と励まされ、マネジャーの道に。選手を紹介するプリントを月1回ペースで手作りし、保護者らに配った。「みんなの頑張りを伝えたいから」。けがなどで悩む部員がいると、市原君は自身の経験を例に、「絶対にやめない方がいい」と説得してきた。 今夏の宮崎大会のベンチ入りメンバーが発表された日の夜には、メンバーを外れた部員たちが集まり、応援の仕方を話し合った。悔し涙を流した部員も、気持ちを切り替え、案を出した。雨にたたられた大会中は、「選手たちがすぐに練習を始められるように」とメンバー外の部員だけで早起きして学校のグラウンドの水抜きをした。 そんなチームの一丸ぶりは甲子園でもさらに光った。全員が「応援も日本一に」と奮闘。メガホンを手に、踊り、声を張り上げ、スタンドを盛り上げ続けた。 |