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ここから本文エリア 宮城ニュース 悔いなし一年越し対決 東北・西野雄馬投手2007年07月28日 「絶対抑えてやる」
マウンドに登る東北の先発、西野雄馬君(3年)には1年前から秘めた闘志があった。 打席には、ここまで打率4割の仙台育英の1番打者。直球を力強く打ち返すこの打者へは変化球と決めていた。2球目、選んだ球はスライダー。 だが「少し甘かったかな」と思った瞬間、打球は左越えの二塁打に。そして俊足の1番打者が二塁にいるのが気になり、何度も後ろを振り返ってしまう。力み、1回表に1失点を許してしまった。 この1戦のために、一年を過ごしてきた。 「来年の育英戦の先発はおまえでいくぞ」 五十嵐征彦監督にそう告げられたのは昨夏、仙台育英に敗戦したすぐあとだった。延長15回引き分けの末に迎えた再試合で先発し、負けた。相手投手は同じ2年生なのに2点リードを許し、7回途中で降板。当時から脚光を浴びていた仙台育英のエース佐藤由規君はその後、「全国屈指」と呼ばれるまでになった。 「由規に勝ちたい」 それから1年。投球練習では想定した仙台育英の打順通りに、右打者と左打者を並べた。走り込みを強化し、球速も140キロの大台を超えた。 そして迎えた準決勝。負けた時と同じフルスタ宮城のマウンドで、西野君は佐藤由規君と対決の日を迎えた。 試合は練習の想定通りではなかった。だが「気持ちさえこもっていれば打たれない」と信じて粘り強く投げ続けた。 投げたのは、昨年とほぼ同じ6イニング。昨年は2点先行されたが、今年は同点のまま、マウンドを救援に譲ることが出来た。 成長の証しを記すことが出来た1年後のフルスタ宮城。球場を後にする西野君の表情は、すっきりしていた。「力は出し切れたから悔いはない。由規と投げ合えて良かった」 |