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ここから本文エリア 宮城ニュース 大崎中央・土井健士郎主将 プロ注目の友と真っ向勝負2007年07月13日 打席からにらむマウンドの上に「プロ注目の右腕」がいた。
8回裏二死。4回に仙台育英から先制点を奪ったものの、今は1点を追う立場。まだ安打のない大崎中央の主将、土井健士郎君(3年)の思いはただ、「塁に出て後続に打順を回す」だった。 緊張に高鳴る胸。深呼吸し、「高校時代で由規の球を打てる最後のチャンスなんだ」と自らに言い聞かせた。 実は、土井君は、仙台育英のエース佐藤由規君(3年)とは旧知の間柄だ。リトルリーグでバッテリーを組んだこともある。印象では中学時代、佐藤君はキレのいい変化球やストレートが持ち味だったが、必ずしも速球派ではなかったという。 高校進学後の初対決が今大会の初戦となった。電話で「勝負しよう」ともちかけると、「わかんないよ」とかわされた。 ピッチングマシンでの打撃練習は佐藤君の球速に合わせた。走り込みも倍にして土井君はこの日に臨んだ。 「三度目の正直」にしなくてはならない打席だった。2球目。来たのは狙い通りの直球。だが、振り抜いた次の瞬間、「やってしまった」ことが分かった。打球は佐藤君の前に転がり、最後の打席が終わった。 「今までに見たことがないボールだった。同じ高校生なのに……」。スピードに加えて伸びも抜群で、手元まで球威が落ちない。完敗だった。 9回にだめ押しの2点を加えられ、試合は終了。だが、レベルの違いを見せつけられた悔しさとともに「やっぱり直球勝負してくれた」と、うれしさもこみ上げてきた。 高校進学前、佐藤君は土井君のアルバムに「MAX勝負」とメッセージを書き込んでいた。そして、評判の投手になった今も、全力で向かってきてくれた。 佐藤君のいる仙台育英と中盤までほぼ互角の戦いができた。「強いチームと戦うほど得るものは大きい」。常々、監督の話す言葉が実感できた。「向かう気持ちを持っていれば、おれたちもいけるんだ」 |