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ここから本文エリア 三重ニュース 八木学園、53点で雪辱 失点記録バネに 三重大会2007年07月17日 2回裏、スコアボードの得点「19」が二ケタから一ケタになるハプニングが起きた。「20」以上の表示ができないためだ。
53―0で八木学園があけぼの学園を破った試合は、大会最多得点試合記録となった。5回コールドゲームが2時間9分かかった。 八木学園は最多得点に忌まわしい記憶がある。これまでの記録は95年、日生第一の持つ50―0だ。その相手こそ、八木学園の前身だった向陽台伊勢なのだ。 主将の丸山純平君にも、先輩から屈辱の歴史が引き継がれていた。1回裏、10得点を超えて丸山君は思った。「最低の記録を、最高の記録で塗り替えるんだ」 守勢に立たされたあけぼの学園は苦しんだ。2回裏、八木学園の打者は4巡目。主将の森本悠太君は、みんなの集中力が途切れ、声が小さくなってきたことに気づいた。 「主将がくじけたらだめだ」。3回の守備に入るとき、「まず一つアウトを取っていこう」と叫んだ。みんなの声が大きくなり、動きに勢いが戻った。 試合後、「チームワークは一番の試合だったと思う」と振り返った。 あけぼの学園は部員が4人しかおらず大会出場が危ぶまれ、5月末、全校生徒に入部を呼びかけた。土方正仁監督は試合後、「野球をやったことのない生徒ばかり集まったが、楽しくやらせてもらった。苦しい試合をなんとかやり遂げた」と、選手らをねぎらった。 あけぼの学園の空気を八木学園も感じ取っていた。「向こうも声を出し続け、真剣なことは伝わった」と丸山君。「手を抜かず、打ちまくって走り回ろう」 同校の練習場所は、伊勢市の宮川河川敷だ。学校にグラウンドがないことは、選手たちのコンプレックスになってきた。しかも、3年生12人だけの野球部はこの大会で負けた時点で事実上の廃部になる。それだけに選手たちの思い入れは人一倍だ。 堀川直樹監督は「この雰囲気を次の試合につなげ、強豪校に一泡吹かせたい」。あけぼの学園の分まで頑張る意気込みだ。 |