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ここから本文エリア 京都外大西(京都)ニュース 京都外大西、悔いなし 接戦を振り返る2007年08月19日 第89回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)に京都代表として出場した京都外大西は、3回戦で長崎日大(長崎)に惜敗し、甲子園を去った。2回戦では強豪・常総学院(茨城)に延長の末に競り勝つなど、ねばり強い野球を見せた。息詰まる接戦を戦い抜いた「夏」を振り返る。
「接戦こそ、僕らの野球ですから」。選手らが常に口にした言葉だ。初戦は延長12回の末に2点差で勝利。次の試合は1点差で負けた。大差を作る打撃力より、堅い守備で少ない点差を守りきる。その中心は豊富な投手陣だった。 4人の投手はいずれも持ち味を見せた。常総学院戦で先発した白井浩樹君は、強力打線を相手に、得意のスライダーやカーブを武器に、コーナーを丁寧についた。辻孟彦君は長崎日大戦で先発。制球に苦しむが、持ち前の球威ある直球と多彩な変化球で挑んだ。 安達優君が甲子園で投じた4球はすべて得意のスライダー。見事に三振をとった。守護神である本田拓人君は、直球で真っ向勝負を挑む姿勢でチームメートを盛り上げた。
3年生中心のチームだったが、攻撃、守備の両面で、1、2年生の活躍が光った。 2年生で唯一の先発メンバーだった小牧泰士君。上羽功晃監督が「守備はチーム一信頼できる」と話す堅守ぶりを披露。常総学院戦では満塁のピンチに、あわや三遊間を抜けるライナーに飛びつく好プレーを見せた。 1年生の中川拓君、斉藤光君の2人は2試合ともに先発出場。中川君は強気な姿勢が持ち味。「絶対に打ちます」と宣言した通り、常総学院戦ではチーム初安打を放った。斉藤君は内角の厳しい直球をうまくとらえチーム初打点を記録した。 3年生は上下関係を強要せず、こうした活躍を支えるチームの雰囲気づくりに努めていた。
長崎日大戦で負けた後、選手らのほとんどが涙を流さなかった。「やれることはすべてやりました」。満足感の表れだった。 元々弱いといわれたチームだった。新チーム結成後、秋季府大会では近畿大会出場を逃した。春の府大会では京都大会のシード権をとれなかった。リードしていても、勝ちきれない精神力も課題だった。 しかし、今夏の京都大会でチームは勝ち続けた。「打てないのはいつも通り」「リードされても終盤にたたみかけるのが自分たちの野球」と開き直ったからだった。 安打数は少なくても、勝負強い打撃をすればよい。だから常総学院との延長戦での粘りが生まれ、長崎日大戦で0―3から一時は逆転することができた。甲子園という大舞台で、選手らは精神力の成長ぶりを見せた。 悔いの無い戦いができたことこそ、この夏の一番の収穫だった。 |