|
ここから本文エリア 熊本ニュース 熱球138球、「皆に感謝」 多良木・西投手 熊本大会2007年07月12日 勝ちたい。9回裏1死三塁、5―5の同点。左足の痛みに耐えて投げた138球目。打球は頭上を越えた。振り返り、センター前に落ちるのを見届け、マウンドにしゃがみ込んだ。
速球には自信があった。高校1年の秋、約100メートルの遠投を1日30本投げ込んだ。入学時に130キロだった速球は、いまは140キロ。斎藤健二郎総監督の指導で、打者のひざの高さに張ったゴムひもめがけて投げる練習で制球力も磨いた。 2年の夏から先発。今春の県大会では、シード校の秀岳館を相手に延長15回を2点に抑え、再試合に持ち込んだ。 この日も6回まで被安打2、7奪三振だった。が、7回、練習で1球投げると、軸足の左ふくらはぎに激痛が走った。 「塩分が足りていないと足をつりやすい」。坂本監督がそう判断して持ってきた塩をなめ、足を冷やした。13分の中断後、監督の顔も見ずに再びマウンドへ向かった。 監督やチームメートの期待を一身に背負ってきた。重圧を感じることもあったが、最後まで投げ抜いた。「3年間楽しくやれた。皆に感謝したい」 |