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ここから本文エリア 高知(高知)ニュース 「春夏」の力、存分に発揮 高知の試合振り返って2007年08月15日 第89回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)に高知代表として出場した高知は、初戦で楊志館(大分)に4―6で敗れ「甲子園で勝つ」という目標を達成できなかった。選手たちには悔しさが残るが、春夏連続出場を果たした彼らの強さは、この1年間、県内の高校野球を盛り上げ、引っ張った。
昨秋の四国大会を制した高知は、明治神宮大会に出場。打線好調で、広陵(広島)、常葉菊川(静岡)、報徳学園(兵庫)と強豪を次々と破り、「日本一」になった。今春の選抜大会に選ばれ、優勝候補の一角として試合に臨んだが、1回戦で関西(岡山)に逆転負けを喫した。プレッシャーに苦しみ、それまで築いてきた、勝ちパターンを崩され、「自分たちの野球」ができないまま甲子園を後にした。 ◇ 新チーム発足からの公式戦の連勝にストップがかかり、自分たちの弱さと向き合ったチームは、今春の四国大会ではピンチをどう切り抜け、気持ちをどう切り替えるかを考えたプレーができるようになった。先取点を奪われても、落ち着いて試合を進め、逆転勝ちも経験。昨秋に続き、四国大会を2季連続で制覇した。 精神的にも成長したチームは、今夏の高知大会で、準決勝までの3試合をコールド勝ち。準決勝で高知商、決勝で明徳義塾の強豪を抑え、攻守でその能力の高さを見せつけた。 ◇ 高まる期待を受けながら出場した今大会だが、選抜大会の時のような「絶対に勝たなくては」という硬さは見られず、「自分たちの野球をする」という落ち着きが見えた。 「勝利」を目指して迎えた初戦、楊志館の甲斐大樹投手の140キロを超える直球に立ち上がり、打線は沈黙。一方、本調子でなかったエース国尾健人投手が、楊志館打線につかまった。しかし、4点を先制されても、終盤1点差にまで迫った。以前のチームなら勢いを取り戻せなかったかもしれないが、打線も国尾も最後まで落ち着いて攻め続けた。「力は出し切れた。力負け」と話す島田達二監督。敗戦にも、選抜大会のような、やり切れない悔しさはなかった。「笑顔でプレーできた」と言う大菊裕之主将。「悔しい気持ち」「甲子園での勝利」は後輩に託された。 ◇ 県内の多くの高校では、3年生が引退し、2年生を中心にした新チームが結成され、心新たに「甲子園」を目指し、練習が始まっている。24日からは高知市営球場で、16チームが参加する第51回県選抜高校野球大会(県高校野球連盟など主催)が開幕する。高知を含めシード8校を除く23校は残り8枠をめぐり8月上旬にすでに予備戦を終えた。出場する新メンバーたちが先輩たちに託された思いを胸に、また手に汗握る熱戦を繰り広げていくことを期待したい。 |