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神奈川ニュース

近くて遠かった「金メダル」 東海大相模・長谷川隼也主将

2007年07月30日

 同点で迎えた9回表2死満塁、東海大相模のエース菅野智之君(3年)は、桐光学園の山野周君(3年)に右前適時打を浴び、2点を勝ち越された。なおも一、三塁のピンチ。

写真東海大相模の長谷川選手=横浜

 ここで、東海大の主将長谷川隼也君(3年)は中堅からマウンドに駆け寄って、菅野君を励ました。「2点なら9回裏の攻撃で取り返してやる。次の打者をしっかりと抑えろ」。菅野君は後続を右飛にうち取った。

 長谷川君は今大会、主将としてチームのために何ができるかを考え続けていた。「自分は菅野のようにいいピッチングでチームを勝たせることはできない。試合を決める一打を打てるような選手でもない。声や姿勢でチームを引っ張ろう」と決めていた。

 菅野君は準決勝までの5試合で31回3分の2を投げていた。決勝でも熱投を続けるエースを中堅から見ながら、「何かしてあげられないかとずっと思っていた」と長谷川君。2点を勝ち越された場面で、体が自然とマウンドに向かった。

 「投手を励ましに外野からマウンドまで行くなんて初めて。でも、あそこで行かないと絶対に後悔すると思った」

 9回裏、東海大は先頭の8番伊藤直人君(3年)が内野安打で出塁。3番の長谷川君はベンチで「おれまで回ってこい」と念じた。しかし、併殺でゲームセット。思いは届かなかった。

 試合後の閉会式、長谷川君の首には2年連続で神奈川大会準優勝の銀メダルが掛けられた。「(優勝の)金メダルは遠かった。隣にあるようで、すごく遠かったです」


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