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ここから本文エリア 鹿児島ニュース 8年間バッテリー組んだ思い出胸に 川内商工・京田捕手2007年07月18日 1度だけ、エースの湯浦明宏君(17)が首を振った。
3回裏1死、鹿児島商のエースで4番の福岡克俊君(17)が打席に入った。1回に安打を打たれている。「強気で押そう」とストレートを要求したが、思い直した。湯浦君の得意なスライダーのサインを出した。 それを左翼線に引っ張られ二塁打に。2人で選んだ球を打たれたのだから、仕方なかった。 湯浦君とは小学5年からバッテリーを組む。中学3年のときには九州大会出場を果たした。 小柄ながら堂々と投球する湯浦君を尊敬していた。同じ高校に進んだ。 昨年の夏直前。練習試合の日、移動中に坂で足を滑らせ、右スネを複雑骨折した。3週間の入院生活。10月にグラウンドに戻っても、練習の補助をする自分に「何をやっているんだろう」。黙々と練習する湯浦君の姿が励みになった。 湯浦君は4回途中で交代するまで、得意の変化球で丁寧に低めを突いた。「絶対にそらさない」。そのたびに、ワンバウンドした球を胸で受けとめた。 この日は負けたが、涙はなかった。笑顔で写真に納まった。 一緒に白球を追った8年間。「あっという間だった」 最後の夏に2人で勝ち取った1勝を胸に、「これからも助け合っていきたい」。 |