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鹿児島ニュース

徳之島「連合」チーム、成長を実感 充実した夏

2007年07月21日

 徳之島・徳之島農・新設徳之島のエース中島翔平君(17)は1回裏、先頭打者にいきなり左前安打を打たれた。続く打者はバント。打球が自分の前に転がってきた。

写真鹿児島実相手に粘投した中島翔平君=県立鴨池

 「間に合う」。二塁に送球したが、セーフ。

 動揺した。

 犠打で1死二、三塁。1回表にチームは1点先取している。「相手は名門鹿実。自分が抑えないと」。力んだ。球が上ずり、ストライクが入らなくなった。ストレートの2四球で押し出し。同点にされた。さらに、暴投。逆転を許した。

 ぼうぜんとしていた。すると、内野の仲間が笑顔で駆け寄ってきた。つられてほおが緩んだ。それで気持ちが落ち着いた。

 7人目の打者を打ち取り、併殺で切り抜けた。

 春はエースではなかった。スタミナがなく、四球を出しては自滅していた。帰宅後、毎日約5キロを走り込んだ。球速は10キロ上がって130キロに。

 背番号「1」で臨んだ夏の大会。1戦1戦投げるうちに自信がついた。準々決勝までの4試合は29三振を奪う好投。「中島しかいない」と仲間に言われた。

 この日はその後、持ち直したものの4回で交代。決して出来はよくなかったが、試合後、涙はなかった。「これまでなら1回に崩れていた。やるだけのことはやった」。さばさばした表情だった。自分の成長と、鹿児島市に19日間滞在した「長い夏」の充実感があふれていた。


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