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尽誠学園(香川)ニュース

雄姿に応援も一つ 尽誠学園応援団

2007年08月10日

 地元出身でも県外出身でも関係なかった。3年ぶりに甲子園に帰ってきた尽誠学園の雄姿に応えるように、一塁側のアルプス席は一つになった。応援の野球部員やブラスバンドの生徒、卒業生、選手の保護者ら県内外から集まった総勢約3000人の大応援団は、最後の1球がグラブに収まるまで勝利を信じて尽誠コールを送り続けた。

写真尽誠学園の好機に盛り上がる一塁側アルプス席。メガホンを両手に声援を送る野球部員の山本幸平君(前列中央)
写真古川智大主将の中学時代の同級生で応援に駆けつけた(右から)五味康二郎、場谷卓真、松崎誉のみなさん

 野球部員約40人もメガホンを両手に声をからした。その一人、3年生の山本幸平君(18)は、1年生の冬に1カ月ほど熱や腹痛が続き、和歌山に帰省して病院に行くと「クローン病」と診断された。腸が慢性的に炎症を起こす病気で根本的な治療法はまだない。医者からは野球をやめるよう勧められた。「なんでおれだけこんな病気に」。思い切り体を動かす選手がうらやましかった。

 人並みに練習できるようになったのは昨年の10月。打撃も守備も同級生に抜かれ、悔しかった。それでも、「自分らしく頑張ればいい」とスコアラーの仕事でチームを支えるようになった。山本君は「相手に恐れず自分のプレーをしてほしい」と応援に臨んだ。

 試合は智弁学園が毎回のように塁上をにぎわす苦しい展開。9回表、尽誠学園の最後の打者が打ち取られ、一瞬、応援席はしんと静まったが、すぐに選手をたたえる拍手が響いた。山本君は「選手はやりきった。おれたちの分までありがとうと言いたい」と晴れやかな表情で話した。


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