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ここから本文エリア 石川ニュース ライバルのエース信頼 寺井・石川義真投手2007年07月25日 1回2死一塁、寺井の石川義真は、高めに入った直球を思い切り振った。中越えの二塁打。一塁走者が本塁に滑り込み、1点を先取した。「よっしゃー」。後続が三振に倒れ、石川はすぐマウンドに向かった。
先発が告げられたのは試合開始前。背番号3の石川は右上手投げで、強気で押す投球が持ち味だ。一方、背番号1のエース越後安久里は右横手投げ。表情を変えずにテンポよく投げる。この日も後半は越後の継投が決まっていた。石川は「試合にリズムをつくろう」と思っていた。 打力のある星稜に「外角は打たれる」と、石川は内角を突く“攻め”の投球を心がけた。直球で押し、5回まで2失点で切り抜けた。 6回、マウンドを越後に託し、一塁に回った。「またチャンスがくるからしっかり抑えよう」と声をかけた。一塁から見た越後はいつものポーカーフェース。気合十分に見えた。 2年春までの背番号1は石川だった。しかし、右ひじを負傷して2カ月間投げられなかった。その間に越後がどんどん伸びていった。負けたくないけど「越後が活躍すればチームも強くなる」とうれしさもあった。越後は自分より捕球がよかった。越後の技術を練習で何度も盗もうとした。 8回、越後の制球が乱れ、暴投で4点目。犠打をさばいて2死にすると、石川は手で「2」を作って越後に合図した。「ツーアウト、ツーアウト」。越後も同じように「2」。「がんばろう」と後ろから声をかけ続けた。しかし攻撃の流れをつかめず1―4で敗退。 整列を終え、ベンチ奥で帽子を顔にあてて涙を流した。でもいい試合ができた。「越後には、一緒に頑張ってくれてありがとうと言いたい」と笑顔に戻った。=敬称略
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