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石川ニュース

春の王者・津幡に1点の壁 石川大会

2007年07月20日

 青空が広がり、太陽が照りつけた大会6日目。春の王者に勝利の女神は微笑まなかった。1年生の新ヒーローが、鮮烈なデビューを果たした。本塁打7本が飛び出した、熱狂の4試合。

写真津幡―羽咋工 7回表津幡2死一塁、一塁走者加藤が盗塁し、セーフ=県立

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 9回表、2死満塁。死球で出塁した津幡のエース戸田功介投手は、一塁で祈るような気持ちで後続のバットの快音を待った。しかし、最後の打者の打球はふらふらと上がり、三塁手のグラブに収まった。羽咋工の選手と応援席の歓喜の声が球場に響き、戸田投手の短い夏が終わった。

 初球を投げる前、マウンド上で、帽子のつばに春の県大会の前に書いた「全力投球」の文字を見た。春の県大会準決勝では14奪三振で完封。決勝も3失点で完投。優勝の原動力となった。「春と同じ投球ができれば負けない」と信じていた。

 だが2回裏、2本目の二塁打を打たれて先制され「重心が乗らない。高めに球が浮くな」と自分の不調に気づいた。蜷川渉太捕手は、いつもは鋭いスライダーが甘くなるため、勝負球を直球に切り替えたが、直後に2点適時二塁打を浴びた。

 ベンチから見ていた竹内久外志監督は「春の優勝で得たものは大きかった。だが、第一シードを背負った重圧もあったかもしれない」と試合後に振り返った。

 それでも3回からは立ち直り、被安打3、無失点で抑えて味方の反撃を待った。期待通り、7回には4単打をつないで2点を返し、あと一歩のところまで迫った。

 「もう野球ができないなんて実感がわかない。でも、最高の仲間と野球ができて楽しかった」。戸田投手に涙はなかった。

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