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ここから本文エリア 報徳学園(兵庫)ニュース 「緊張」「焦り」実力出せず 報徳学園の戦い振り返る2007年08月15日 報徳学園は今春の選抜大会で初戦敗退。「勝利という忘れ物を取りにいく」と、雪辱を誓って臨んだ夏だった。しかし、12日の青森山田戦(青森代表)で0―5で敗れ、またも初戦敗退となった。無失策と堅守を見せた一方で、出場49校中打率1位の相手打線を抑えきれず、攻めても本来の力を発揮できなかった。明暗を分けたのは何だったのか。 「左打者には沈む球。右打者にはスライダー」。相手の石井裕大投手の配球をビデオで分析、外角に投げ分けられる変化球を警戒していた。だが、その変化球をひっかけ、内野ゴロの山を築いた。
兵庫大会7試合でチーム打率は4割5厘で、出場校中2位の成績。打線は好調のはずだった。だが、永田裕治監督は一抹の不安を感じていた。 兵庫大会後の練習で、各打者はフリー打撃ではよく打った。しかし実戦形式のシート打撃に切り替えると沈黙した。監督は「兵庫大会は出来すぎだった。もともと打てないチーム。だからバント、守備練習を徹底的にやってここまで来た」と振り返った。 青森山田戦では、兵庫大会で6割5分5厘のトップバッター、竹田育央(いくひろ)(3年)と3、4番が無安打に終わった。3番の前田翔吾(同)は「ボールになる外角の球に手を出してしまった」、4番の小杉直人(同)は「チームにも、自分にも焦りがあった」と語った。 2年生エースの近田怜王(れお)は、立ち上がりから制球に苦しんだ。兵庫大会では5試合に登板し、8四死球。しかし、青森山田戦だけで六つの四死球を与えた。朝から微熱で体のだるさを感じていた。「序盤から、ミットと逆の方向へボールがいってしまった。修正できなかった」と話した。 7回表、両足がけいれん、交代が告げられた。体温は約38度に上がっていた。近田は「苦しい場面でマウンドを去るのは悔しい。先輩たちの野球が終わってしまい申し訳ない」と試合後、泣きはらした。 永田監督は言う。「試合前日から緊張しているのが分かった。だが、信頼と期待を込めて先発させた。精神的にも体力的にも鍛え直さないといけない」 投打に実力を発揮できなかった報徳学園だったが、明るい兆しもある。 2年生の井上貴晴は、9回裏1死の場面で代打として登場。中堅手の頭を越える三塁打を放った。捕手の糸井慎太朗も2年生。青森山田戦では2安打を放った。近田のほか、小沢聖輝(としき)や岡田大裕らの2年生投手もいる。 主将の竹田は「後輩には、甲子園に戻り、自分たちの成し遂げられなかった1勝、そして全国制覇を果たしてほしい」と期待する。=敬称略 |