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報徳学園(兵庫)ニュース

「成長して、もう一度ここに」 近田怜王投手

2007年08月14日

 1点をリードされた7回表2死三塁、左腕の2年生エースは右足を踏ん張りきれず、体が三塁側に流れた。ボールは捕手の構えた内角から、外角へ大きくそれ、四球となった。近田怜王(れお)が崩れ始めた。

写真力投する先発の近田怜王=いずれも阪神甲子園球場で

 「いつもと違う」。捕手の糸井慎太朗(2年)は、この回初めから近田の異変を感じていた。制球が定まらない。続く打者に2球を投げた時点で、福島康太(3年)に交代が告げられた。

 右ふくらはぎは限界だった。兵庫大会でも試合の終盤に足がつった。熱とけいれんで、エースはマウンドを去った。近田の体温は約38度。「熱中症だった」と試合後、永田裕治監督は明かした。

 医務室のベッドで横になりながら、近田の耳にアルプスの大歓声がこだました。「相手チームへの声援だろうか。早くグラウンドに戻りたい」

 8回表にベンチに戻ったが、点差は0―3と開いていた。「大事な場面ですみません」。心の中で先輩たちに思った。逆転を信じて、声を出し続けた。

 近田は兵庫大会後、かぜをひき体調を崩して思うように練習できなかった。「もっと先輩と野球をしていたかった」。試合後、近田は涙を見せた。「チームを引っ張るという気持ちを強く持って、精神的に成長してもう一度ここに戻ってきたい」


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