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広陵(広島)ニュース

広陵、40年ぶり4強 エース野村「気持ちで投げた」

2007年08月20日

 広陵の勢いは止まらない――。大会第12日の19日、広陵は準々決勝で今治西(愛媛)と対戦し、7―1で勝った。準決勝進出は、準優勝した第49回大会以来40年ぶり。1回に先制を許したが、4回に2点をあげて逆転。その後も攻撃の手を緩めずに差を広げた。準決勝は21日第1試合で、20日に行われる常葉菊川(静岡)―大垣日大(岐阜)の勝者と対戦する。

写真7回表広陵1死二、三塁、福田の内野ゴロが野選となり、三塁走者上本崇が生還、7点目を挙げる=阪神甲子園球場で

 エース野村はマウンドで、今日はいつもと違うと感じていた。力んで球が浮く。1回、2死二塁から左中間二塁打で先制を許し、さらに次打者が死球で出塁。一気に流れが今治西へ傾きかけた。

 しかし、次打者を直球とカーブで追い込むと、外角へボール球のスライダーを投げた後、内角への直球で見逃し三振を奪い、1点で食い止めた。

 3回には3安打を浴びて1死満塁のピンチ。マウンドに内野陣が集まり、「落ち着け」と野村に声をかけ、ギャグを飛ばした。

 テンポ良く投げるのが野村の特長だ。だがここはじっくりいく必要がある。一呼吸置いてから投球に入った。投球間隔をあけながら丁寧に投げ、2者連続三振でピンチを切り抜けた。

 4回も2死一、三塁の場面で外角のスライダーを続けて5球投げ、空振り三振に抑えた。いつの間にか力みは消え、「修正」は見事に成功した。

 9安打を浴びながらも、あと1本を打たせずに8回を1失点。ストライクゾーンを広く使った投球で12奪三振を奪い、勝ちをたぐり寄せた。

 野村は昨秋の練習試合で今治西のエース熊代に2点本塁打を浴び、1―2で負けていたという。野村は「絶対に負けないという気持ちで投げた」。中井監督は「今日の野村は粘りがよかった」とたたえた。

    ◇

 広陵は4回に逆転に成功。さらに追加点がほしい5回、櫟浦の適時内野安打で1点を加え、なおも2死二塁の場面で打席に立ったのは主将の土生だった。

 広島大会では4割の打率を残したが、1点を争う展開となった決勝では3度の好機にいずれも凡退した。今大会でも3回戦までで11打数2安打と不振。チーム全体で18安打を放った2回戦では、先発メンバーで土生だけが無安打だった。

 誰よりも信頼されている主将で、3番打者として打線を引っ張る立場にいることで、逆に「『打たないといけない』という気持ちが強すぎて力んでしまう。開き直るしかない」と話していた。

 この打席、土生が放った打球は右中間を破る適時二塁打となり、差を広げた。7回にも左越え適時二塁打を放ち、ダメを押した。

 頼りになる主将に待望の適時打が生まれ、ベンチのムードも一層明るくなった。土生は「やっと打てて楽になった。これで吹っ切れた」。準決勝は自然体で臨めそうだ。


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