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広陵(広島)ニュース

「3度の飯より広陵」 スタンド燃え踊る

2007年08月19日

 戦いを前にした一塁側アルプススタンド。約1400人が陣取った。もはやこの人の声を聞かないと応援が始まらない。

写真広陵のチャンスにわき上がるスタンド=阪神甲子園球場で

 野球部長の経験もある堀正和教諭(45)がスタンドに問いかけた。「3度の飯より広陵が好きかー」。「オーッ」。総立ちのスタンドの熱気は、すでにフルスロットル状態だ。

 好機になると、やはりこのメロディーが聴きたくなる。2回表無死一、三塁。ピンクレディーの「サウスポー」がスタンドに流れると、スタンド全員が踊りだした。

 野村祐輔君が右翼線に飛球を放つと一瞬スタンドは静まった。みんなの思いを乗せた打球がグラウンドに落ち、2人の走者が先制のホームを踏むと、静寂は歓声へと変わった。父・武志さん(45)は「楽になった分、投球をがんばってほしい」と気を引き締める。

 3回表2死から櫟浦大亮君の2点適時打などでこの回3点を追加。前の試合と同様にゲンをかついで少し離れたところから観戦していた父・修生さん(52)は「3点差と6点差では投手の気持ちに大きな違いが出る。努力が報われている。よくやった」。

 7回裏、前田貴史君がマウンドへ。今大会、2度目の登板だ。「がんばれ前田コール」が起こる。前田君は期待に応え1回2/3を無失点に抑えた。父・浩志さん(40)は「最初の打者に安打を打たれてドキッとしました。選抜よりたくましくなったと感じました」。

 8回表、アルプススタンドの最上段で団旗を支えていた2年生崎丸哲平君(17)は汗をしたたらせて言った。「リードしていると団旗も軽く感じます。さらに点を取ってもっと軽くしてほしい」。思いが通じ、広陵は8、9回に1点ずつを追加。危なげなく勝利を収めた。

 全員が8強入りに酔いしれる中、応援団長の3年生川合洋生君(18)は「接戦を勝つのが広陵野球。点差がついたのはたまたま。明日に向けて切り替えてほしい」。4強入りへ、応援にも余念はない。


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