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広陵(広島)ニュース

広陵、9回に攻め一気 守備の乱れ見逃さず

2007年08月12日

 これが広陵野球だ――。大会第4日の11日、広陵は1回戦で4年連続決勝進出を目指す優勝候補の一角、駒大苫小牧(南北海道)と対戦した。序盤にリードを許す苦しい展開だったが、持ち味の粘りを発揮。9回に3点を挙げ、5―4で逆転勝ちを収めた。2回戦は16日に予定される大会第9日の第2試合で東福岡(福岡)と対戦する。

写真9回表広陵2死一、三塁、山下は左前適時打を放ち同点に追いつく。投手久田、捕手幸坂=阪神甲子園球場で
写真駒大苫小牧を破り、大喜びでスタンドの応援団にあいさつに向かう広陵の選手たち=阪神甲子園球場で

    ◇

 9回の攻撃に入る前、ベンチ前の円陣でエース野村が大声を出した。「秋の盈進戦を思い出せ!」。広陵は昨秋の県大会準決勝で盈進を相手に、9回に3点差をひっくり返して逆転勝ちした。「おうっ」。選手たちは気合を入れ直した。

 先頭打者は俊足の上本崇。ファウルで粘り、6球目を中前にはじき返して攻撃の口火を切った。5回に出塁した時、二盗を決めたが三盗に失敗していた。「あの失敗が悔しかった。打ってやると思った」

 「あと1人」に追い込まれた2死一、三塁の場面で、打席には4回から出場している山下が入った。2球目の高めの直球をたたきつけると、左前に抜ける起死回生の同点適時打。一塁ベース上で、山下は何度も拳を突き上げた。

 今春の選抜大会では4番打者だったが、6月の練習試合で手首をねんざし、満足にバットを振れる状態ではなかった。広島大会では痛み止めを使って出場することもあり、「フラフラだった」という。甲子園入りしてからも毎日病院に通い、この日も手首はテーピングでガチガチ。「バットを振るのも痛かったけど、気にならなかった。とにかく必死だった」

 さらに、2死一、二塁と好機は続く。打席には、この日2安打の林。「駒苫も普通のチーム。やれると思った」と強気で振り抜き、二塁への内野安打に。二塁走者土生は本塁を狙おうと三塁をオーバーラン。「やばい」。ヘッドスライディングで三塁に戻る土生。必死のプレーが捕手の悪送球を誘い、土生は勝ち越しのホームを踏んだ。一塁走者の山下まで一挙に生還。土生は「走塁ミスだが、積極的にいったのがうまくいった」と振り返った。

 2点リードで迎えた9回裏。マウンドの野村が1球投げるごとにスタンドからは大歓声が送られた。その球威は回を追うごとに増しているようだった。2死から二塁打などで1点を失ったが、最後の打者を得意のスライダーで三振に仕留めた。「最後はまだまだ行けた。楽しかった。次も全力で楽しんでやりたい」。満面の笑顔で話した。


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