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ここから本文エリア 広島ニュース 仲間と出会い強くなった 加計・栗栖明哉君2007年07月19日 3回表、西条農の先頭打者が失策で出塁した。マウンド上の栗栖朋哉君(17)は今大会の登録選手中、最も身長の高い191センチのエース。スラリと長い腕で額の汗をぬぐい取り、「ここは抑えないといけない」と自分に言い聞かせた。
しかし、仲間のミスを挽回(ばんかい)したい気持ちが、力みにつながった。次打者を死球で出すと、犠飛と三塁打でこの回に2点を失った。「球は伸びていた。でも、肝心なところで甘く入った」。栗栖君は自分の投球を悔やんだ。 栗栖君の持ち味は、大きな体をいかしたダイナミックな投球。しかし、中学入学時の身長は160センチにも満たなかった。ぜんそく持ちで体が弱く、学校を休むことも多かったという。 「遊びでやっていてもともと好きだったから」と中学で野球を始めると、どんどん体が強く、大きくなった。体調を崩すこともなくなり、身長は中学3年で183センチ、今は191センチにまでなった。 この日の試合でも、高い所から振り下ろすように投げる直球と、縦に落ちるスライダーで粘りの投球を見せた。しかし、緩い打球が外野手の間に落ちる不運などが続き、「舞い上がってしまったのかもしれない」と話す。3回以降は毎回点を奪われ、点差は開いていった。「相手打線が強かった」。6回を投げきり、7安打6失点でマウンドを譲った。 「野球を通していろいろなものを手に入れました」。試合後、自然と出る涙をぬぐいながら話した。「体が鍛えられたし、精神的にも強くなった。でも、仲間たちと会えたことが、一番よかった」。やや伏し目がちに仲間たちを見て、少しだけ笑った。 |