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ここから本文エリア 前橋商(群馬)ニュース 前橋商「最強の挑戦者」が合言葉 活躍を振り返る2007年08月19日 第89回全国高校野球選手権大会で、2年ぶり4度目の甲子園に出場した前橋商。プレー面でも精神面でも相手に負けない「最強の挑戦者」を合言葉に、懸命の試合ぶりを見せた。残念ながら2試合目の3回戦で敗れ、念願のベスト8進出は果たせなかったが、最後まで勝負をあきらめない意地も見せた。前橋商の選手たちの活躍ぶりを振り返る。
前橋商は1日に甲子園入りしたが、予想外のことばかりが続けて起きた。 まず、3日の甲子園球場での公式練習は、台風の影響で急きょ室内練習に変更になった。「球場の雰囲気も、つかめないままに試合をするのか」。選手たちはちょっぴりそんな不安も見せた。 5日の抽選もびっくりの連続だった。まず、初戦が大会7日目の14日までお預けとなった。しかも、相手はお隣埼玉県の強豪浦和学院だ。 続いて、樺沢健主将(3年)が開会式の選手宣誓を引き当てた。おかげで5日夜のミーティングは、急きょ宣誓文を選手みんなで考えることになった。 この樺沢君が試合では、投打に大活躍した。 初戦2回戦の浦和学院戦では5回、2死一、三塁の好機に中前適時打を放ち先制点をもたらした。3回戦の佐賀北戦では、3回に二塁打を打つなど4打数2安打と活躍した。 その一方で、4回裏からエースの佐々木和寛君(3年)を救援。得意のスライダーを存分に生かした投球を見せて、被安打2失点1と好投した。 試合だけではなく、後輩への指導も欠かさない主将だった。毎晩、夕食後にしていた宿舎地下での自主練習では、打撃が振るわないと悩んでいた須田大志君(2年)に、打撃フォームやバットの握り方を丁寧に教え、「大志なら大丈夫。打てるよ」と励まし続けた。 そんな樺沢君に続く闘志を見せたのが亀井謙君(3年)だ。群馬大会では打率5割2分9厘とチーム1を誇りながら、浦和学院戦は2打数無安打。「健が打つなら自分もやってやる」との思いで、その晩も、一番遅くまで素振りを繰り返していた。 佐賀北戦では見事に意地を見せた。1回は四球で出て、続く佐々木君の本塁打で先行のホームを踏んだ。4回には先頭打者として、目の覚めるような左中間二塁打を放ってガッツポーズを見せた。 投手の佐々木君は、甲子園入りをしてからは、ひじの痛みから思うように投球できない日々が続いた。しかし、「投げられない」と弱音を吐くことはなかった。 初戦の浦和学院戦では得意の直球を封印。80〜90キロ台のスローカーブを中心に攻め、8安打を打たれながら、失点1の好投を見せた。実は2回以降は、痛みをこらえながらの投球だった。 佐賀北戦では、4回に降板するまでに失点4と、本来の投球ができなかったのは本人も残念だったろう。 しかし、打撃では、2回に2点を先行する左越え本塁打を打つ一方、4回にはきっちりと送りバントを決めるなど輝きを見せた。 群馬大会をノーシードから勝ち上がった前橋商。甲子園でも一日一日と成長を見せた。 |